エンリケ航海王子がつくった“カラベラ船”という長距離航海用の大型船がなければ、ポルトガル人は日本にやってくることはありませんでした。リスボンの海洋博物館には、その巨大帆船のレプリカが展示されてあります。ほかにも、碇や帆船時代の古い海図、船箪笥、士官がつかった金属製の便器、兵士の甲冑など、海の男たちの宝物がいっぱい。海洋博物館の正面に掲げられた地図には、ポルトガルが世界を制した時代の勢力範囲が記されており、東洋の果て「ジパング」も正確に描かれていました。