さあ、世界地図を開いてみてください。「ポルトガル」の位置、わかりますか?ユーラシア大陸の西の果てにある小さな国。そして、反対側・東の果てに「日本」が位置していることがわかるでしょう。こんなにも遠い国なのに、日本にはポルトガル語をルーツとする言葉がたくさんあるのをご存知でした?カステラ、ビロード、てんぷら、タバコ、かるた、シャボン・・・その数は200にも300にものぼると言われているんですよ。
ポルトガル人が最初に日本にやってきたのは、今からおよそ450年程前。種子島に漂着したことが、交流の始まりでした。偶然たどり着いたと言われていますが、偶然とは思えないほど、この出逢いには、必然を感じます。たとえば渡来から約30年後に、日本では織田信長が天下統一を目指しますが、この偉業は、ポルトガルからの鉄砲伝来がなければ不可能でした。この他にも、日本の歴史の大舞台には、不思議なほどポルトガルが登場するのです。一説には、ポルトガル人と日本人は、勤勉で手先が器用なところや感情の表現方法など似ている点が多く、ポルトガルにも「馬があった」という話も!?
歴史的に影響を与えあったポルトガルと日本。私たちの日常にポルトガルの文化が散りばめられているように、ポルトガルの街からも、日本を垣間見ることができるのです。“織田信長”をテーマに大塚寧々さんが旅して出逢ったポルトガルの街、そこに見られる「ジパング」との関係。ロケ地をめぐりながら、ご案内しましょう。 |