第9話「爆弾を持つ男」
騎帆(玄理)の勤めるバーに“桜フィズ”が飲みたいと
刑務所から出所したばかりの長坂(高橋和也)がやって来た。
しかし、長坂が求めていたのは
以前そのバーで務めていた雪(木竜麻生)が作ったカクテルだった…。
長坂を喜ばせようと作った“桜フィズ”は、
歴史あるホテルのバーエリシオンのレシピ通りではなかったため、
雪が店を辞めるきかけとなったカクテルだった。
雪がエリシオンを辞めたことを知らない長坂を
騎帆は屋台バーへと案内する。
長坂は雪が作った桜フィズを飲みながら、
自分が昨日まで塀の中にいたことを告げる。
これまでのストーリー
まどろみバーメイドStory
とある街の一角。
月夜に現れては、ふと消える不思議な「屋台バー」がある。
この屋台の店主は女性バーテンダー・雪。
雪は夜更かしが苦手でいつも居眠りをしているが、
ひとたび注文を受けるとその眼差しは変わる。
客の特徴、気候などを考慮して客がもっとも求めている味を提供する天才バーテンダーだ。
バーには様々な客が訪れ、それぞれの悩みや悲しみをグラスと共にカウンターに置いていく。
そして雪自身も、同居する二人の先輩バーテンダー騎帆と日代子との出会いや、
過去も含め物語が動き出す。
気鋭のイラストレーター・パオの漫画デビュー作を実写化。