第11話「泣かないコロッケ係」
雪(木竜麻生)の屋台に、三日間通ってくる木下優(小野花梨)はいつも水だけ飲んでいく。
優は弁当工場でコロッケ係として働いていた。
ある日、キャリーバックを持って雪の屋台バーに現れた優は、
工場をクビになったと告げる。
優はカウンターに小銭を広げて、母が大好きだったというウィスキーの水割りを頼んだのだが、
記憶にある母親が飲んでいたウィスキーの味とは違っていた。
優は母が飲んでいた“泣きイタヤ”は
涙目になるぐらい甘いウィスキーだったと言い残して、店を出ていった。
一方、商社に勤める剣堂(相島一之)は、
建設中のホテルのチーフバーテンダーとして、
雪をスカウトしたいと言う。
その話をきっかけに、
雪と騎帆(玄理)と日代子(八木アリサ)
の三人の同居生活が崩れていく…。
これまでのストーリー
まどろみバーメイドStory
とある街の一角。
月夜に現れては、ふと消える不思議な「屋台バー」がある。
この屋台の店主は女性バーテンダー・雪。
雪は夜更かしが苦手でいつも居眠りをしているが、
ひとたび注文を受けるとその眼差しは変わる。
客の特徴、気候などを考慮して客がもっとも求めている味を提供する天才バーテンダーだ。
バーには様々な客が訪れ、それぞれの悩みや悲しみをグラスと共にカウンターに置いていく。
そして雪自身も、同居する二人の先輩バーテンダー騎帆と日代子との出会いや、
過去も含め物語が動き出す。
気鋭のイラストレーター・パオの漫画デビュー作を実写化。