第1話「屋台バーの女」
バーテンダー月川雪(木竜麻生)の屋台バーに、
お酒には詳しいという剣堂(相島一之)がやって来た。
剣堂は酒瓶の棚を見回し、焼酎のカクテルをリクエストする。
屋台バーに居たもう一人の客・イラストレーターのさや(清水葉月)は、
「バーで焼酎?」と怪訝な様子。
そんなさやに剣堂は「客が望む酒を出すのがバーだ。」と言い放つ。
雪は流れるような美しい所作でカクテルを作る。
雪が剣堂に出したのは『村雨』というカクテルだった。
グラスを口にした剣堂は、あまりの美味しさにため息をつく。
一方、ホテルのバー『エリシオン』では雪の同居人で
先輩バーテンダーの騎帆(玄理)がカウンター越しに客を迎えている。
同じく同居人の日代子(八木アリサ)は、
バー『ストリーム』で華麗なフレアのパフォーマンスを見せていた。
これまでのストーリー
まどろみバーメイドStory
とある街の一角。
月夜に現れては、ふと消える不思議な「屋台バー」がある。
この屋台の店主は女性バーテンダー・雪。
雪は夜更かしが苦手でいつも居眠りをしているが、
ひとたび注文を受けるとその眼差しは変わる。
客の特徴、気候などを考慮して客がもっとも求めている味を提供する天才バーテンダーだ。
バーには様々な客が訪れ、それぞれの悩みや悲しみをグラスと共にカウンターに置いていく。
そして雪自身も、同居する二人の先輩バーテンダー騎帆と日代子との出会いや、
過去も含め物語が動き出す。
気鋭のイラストレーター・パオの漫画デビュー作を実写化。