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「遥かなる大仏へのメイキング日誌」
「おれ、大仏好きだから」と二つ返事で出演をOKしてくださった、大俳優・緒形 拳さん。 彼との出逢いが、大仏の旅への始まりでした。ちょっと長いけど、こまめに更新していきます。 ぜひ、読んでください。
10/22(金) 陰の緒形 拳、陽の石川亜沙美
晴れ。午前9時、奈良・法華寺に集合。平城宮の東北にあるこの寺は、光明皇后ゆかりの尼寺として有名。前橋ディレクターがみんなに号令「今回のストーリーでは緒形拳さんが陰なら石川亜沙美さんは陽。明るく、まばゆいばかりな石川さんを撮っていくのでよろしくお願いします。」なるほど、石川さんの笑顔はきょうの日差しのように温かく、輝いて見える。カメラの前の石川さんは本当に楽しそう。石川さんいわく「私、こんなに歴史がおもしろいって思わなかった。はまってしまいました。光明皇后は母のようにやさしく、強い存在に感じました。」午後から平城宮跡で行われている第一次大極殿復元工事へ行き、当時の造営技術について聞く。10年がかりで間口約44メートル、高さ約29メートルの当時の様式のまま復元が進められている大極殿は、想像を越えるスケールで、先人の偉大さに言葉を失う。現段階でのテレビカメラの撮影も珍しく、視聴者にぜひ見ていただきたい見所の一つになりそうだ。夜、石川さんとスタッフの交歓会。あす、みんなで緒形さんからいただいた五本指の靴下を履いて収録に臨む事を誓う。
【法華寺から第一次大極殿復元工事現場へ】
法華寺は、聖武天皇の奥様であった光明皇后ゆかりの寺。もともとは藤原不比等の邸宅だったものを光明皇后がお寺に改めました。当時の多くの人々がこの場所で救われたといいます。尼寺であるここは他の寺院と違って優しい雰囲気。季節の花が咲き誇る庭園も、それは見事なものでした。石川さんは、その庭を見ながら「1ヶ月ぐらい、ここに居たい気分」と話していました。
次に、法華寺の敷地内にある空浴(からふろ)を見学。空浴とは、サウナのようなもので、光明皇后が病気で困った人々の治療の為に役立てたといいます。空浴の中は5坪ぐらいの狭い部屋。当時の暮らしがうかがえる建物をまのあたりにして、石川さんはかなり興味を持ったよう。
本堂には、何体かの如来像が祀られていて、石川さんは正座しながらその像を仰ぎます。慈悲深い光明皇后の話にふれて、ふと、ご自身のお母様のことを思い出した石川さん。ずっと娘のことをただ信じてくれているというお母様の話をされていました。帰りに石川さんは、法華寺のお土産を物色。かわいい絵のついたお守りをゲット!
最後に、第一次大極殿復元工事現場へ。工事現場は、ゴミひとつなく、美しく整備されていました。スタッフ全員ヘルメットを着用。中は、まるで近未来的の建造物のよう。係の渡辺さんの説明を受けながら、2階、3階へと移動。見た目には、近未来的でありながらも、大極殿復元工事は、古来からの施工方法を忠実に再現していくことをコンセプトにしています。新しい木の放つ、すがすがしい香りが館内を満たしていました。
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