いよいよきょうは徹夜で様々な表情の大仏を撮影。参拝者のいなくなった夜7時ごろからスタート。東大寺・大仏殿の中にクレーンを持ち込み、色々な角度から撮影していく。照明に照らされた大仏の姿は、いつもに増して存在感にあふれ、画面に映し出された大仏は神々しく見るものを圧倒させる迫力だった。知らず知らずのうちに頭を下げ、良い番組を作ることでこの場を与えていただいた事へのお礼を大仏に誓っていた。大仏殿の外は静寂に包まれた満天の星空で、前橋ディレクターは「流れ星を見た」と言う。思わずスタッフは、「願い事は?」と問いかけたが「そんな間はなかった。」と言う。前橋ディレクターは大仏をいかに美しく、この存在感を映し出せるかの事しか頭にない様子。みんな真剣勝負だ。明け方5時過ぎ、大仏殿をあとにする。 |