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「遥かなる大仏へのメイキング日誌」
「おれ、大仏好きだから」と二つ返事で出演をOKしてくださった、大俳優・緒形 拳さん。 彼との出逢いが、大仏の旅への始まりでした。ちょっと長いけど、こまめに更新していきます。 ぜひ、読んでください。
9/27(月) この雨は、何の雨だ?
朝から大雨。緒形さん「この雨は何の雨だ?歓迎の雨か?」・・・スタッフ一同「もちろんです」。大阪・堺市の家原寺で大仏造立に協力した天平時代の僧、行基(ぎょうき)の足跡を追う。雨は、午後から奇跡的にあがり、ほっとする。緒形さんは、色紙を求める人に「感会」「尚半」などと揮毫。「会って感動、常にその時を大切に」「人生、いくつになっても道はなお半ば」という意味か?番組でもこの言葉をかみしめながら収録にあたりたい。
【大阪・堺市の家原寺にて、行基を追う】
行基というのは、お坊さんの名前。「ぎょうき」と読みます。庶民からの信頼がとても厚かったお坊さんで、奈良の大仏を創るとき先頭に立って、たくさんの人をまとめました。大阪入りした緒形さんが、最初に訪れたのが、この行基ゆかりの場所、大阪の堺市です。あいにくの雨でしたが、午後からは、無事撮影がスタート!
家原寺には、巨大な行基像があります。まわりは蓮池、ぐるっとまわれば、ご利益があるとか。ここで、お百度参りをする人も多いようです。ちょうどこの日も、地元のおばあちゃんがお百度参りをしていて、緒形さん、そのひたむきな姿をじっと眺めて、静かに手を合わせていました。
家原寺の本堂。壁に白いハンカチがたくさん貼られています。ひとつひとつに合格祈願や就職試験合格祈願など、学問に関する願いがこめられたメッセージが!!緒形さんも思わず見入っていました。そこへ、男性参拝客が・・・彼は奥様のエアロビクス免許の合格祈願にきたそうで、緒形さん、「合格するといいねえ」とニッコリ。
家原寺住職の寺西さんが現れ、ごあいさつ。行基のエピソードをいろいろ話していただきました。橋や、道、池などをつくって、困窮にあえぐ人々に救いの手を差し伸べ、菩薩と崇められた行基。大仏造立の裏側には、いろんな人の汗と涙があったんだなあ。まだまだ、旅は始まったばかり。
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