- 西暦660年7月、ファンサン。キム・ユシン率いる新羅の5万人の大軍が百済を攻撃するため、ファンサンを通ろうとしていた。しかし、ファンサンで待っていた百済の将軍、ケベク率いる5000人の決死隊の命懸けの抗戦により、前に進むことができない。ケベクには、この戦いで勝利を勝ち取る自信があった…。
時は西暦612年。百済の武王(ムワン)の第一妃で新羅の姫であるソンファと息子イジャが刺客に襲われる事件が起こる。ソンファ親子の護衛将軍であるムジンの助けにより命を救われるが、ソンファを寵愛している武王の怒りは納まらない。
武王の第二妃、サテク妃は武王に「敵国の新羅の血が入った王子が百済の王になることを望む民はいない。新羅の血が入った混血の王子が後継者に任命されれば、刺客は益々二人を狙うでしょう」と警告。
しかし、愛する長男イジャを後継者にしたい気持ちを捨てきれない武王を見て、サテク妃はソンファ王妃と王子イジャの暗殺し、その罪をケベクの父ムジンに被せる計画を企てる。イジャ王子は生き残ったが、ムジンは反逆者の濡れ衣を着せられたまま行方不明になり、ムジンの妻は殺され、まだ幼い息子は自分の本当の身分も知らず、平民として育てられる。
この幼い少年こそが後に百済の運命を背負って新羅の名将ユシンと死闘を繰り広げる百済の英雄、ケベク将軍であった。
サテク妃の脅威に脅え無能なふりをして生きてきたイジャ王子の右腕となり、イジャと共にサテク妃の巨大な力に立ち向かい百済を最も強い国に建て直した名将軍ケベクの波乱に満ちた英雄ストーリーが描かれる。