貴重な薬草キバナオウギの栽培に成功したチャングムはその功績が認められ、菜園から水剌間(スラッカン)に戻れることに。チョン・ウンベクの使いで書庫へ立ち寄ったチャングムは、ミン・ジョンホと初めて言葉を交わす。
女官正式採用を決める試験を7日後に控え、懸命に遅れを取り戻そうと勉強するチャングム。試験は2段階に分かれていた。まず、料理名を当てる筆記試験があり、その後実技としてその料理を作る。筆記試験に正解した早い順に、その食材を選ぶことができることになっていた。チャングムが心配なトックは、何とか力になりたいと、古くから女官に伝わる「試験問題を事前に知る儀式」をチャングムに教える。
試験当日。筆記試験を一番で正解したクミョンは最善の食材を獲得。下ごしらえを済ませ、課題の料理は翌日作ることになった。夜中、ヨンセンと一緒に復習を兼ねて料理場を訪れたチャングムは、自分の食材の一部がなくなっていることに気付く。
宮中を抜け出した罪で捕らえられたチャングム。しかしチョン最高尚宮(チェゴサングン)とハン尚宮(サングン)の必死の取り計らいで、宮中追放処分は免れ、配置換えとなる。
チャングムの新しい配属先は菜園。菜園とは王宮の隅にある薬草畑で、異国の香辛料や薬草の栽培を試みるところ。しかし今まで栽培が成功したことはなく、事実上、宮中で見捨てられた人が配属される部署だった。
菜園近くには護衛部隊の練兵場があり、菜園に向かうチャングムは過日傷の手当てをしたミン・ジョンホとすれ違う。傷から回復し職場に復帰したチョンホは、手当てをしてくれた命の恩人である女性の落し物、ノリゲを大切に持っていた。
菜園では誰一人働いておらず、チャングムは責任者チョン・ウンベクから「何もしないことが仕事だ」と言い渡される。
18歳になってもチャングムは相変わらずの好奇心と行動力とで、さまざまなことに挑戦してはチェ尚宮(サングン)にしかられる毎日を過ごしていた。
その頃、姫が食事を摂らなくなり、水剌間(スラッカン)が姫の食事も担当することになる。クミョンはチャングムの研究をヒントに、姫の食事を作り問題を解決する。
中宗の誕生祝に明より錦鶏が贈られ、調理するまでの間、その管理をクミョンが任される。しかし飼育場の鍵がはずれ、錦鶏が逃亡。誰にも言えないクミョンは意を決し、伯父パンスルを頼ることに。錦鶏がいなくなったことに気付いていたチャングムはクミョンに手助けを申し出、夜中、一緒に宮中を抜け出す。
チャングムは万一に備え、トックにも錦鶏探しを依頼。翌日、中国からの交易船が入ることを知ったチャングムは港に行き、トックの手引きで申の刻(午後4時ごろ)錦鶏が入手できることに。クミョンと合流する約束の時間は酉の刻(午後6時ごろ)。一方その頃、水剌間(スラッカン)ではチャングム、クミョンと錦鶏の不在にチェ尚宮(サングン)、ハン尚宮(サングン)が気付いていた。
女官見習たちの定期競技。クミョンの提案で急きょ課題が「松の実刺し」に変更になる。結果、2番の成績をとったチャングムはしかし、クミョンに松の実刺しを教わっていたことが皆にばれて裏切り者扱いされてしまう。
パク・ミョンイの娘の消息が気になるチェ尚宮(サングン)は、何かと情報通のカン・ドック夫妻に探りを入れる。チャングムのことを聞かれ、機転を利かせるトックの妻。
夜、水剌間(スラッカン)の女官を対象に抜き打ちの持ち物検査が行なわれる。その夜はオ内人が恋仲のカン衛兵との逢瀬を約束した夜だった。一方、水剌間(スラッカン)のチェ最高尚宮(チェゴサングン)は、男性禁制の宮中に密かに医者を呼び寄せていた。宮中の診察を受けるとその結果はみなが知るところとなり、体調不良の程度によっては辞職を迫られるため、秘密裏に診察をうけようと企んでいたのだ。診察の最中、抜き打ち検査の報告に女官長が最高尚宮(チェゴサングン)の部屋を訪れる。
そして新しい最高尚宮(チェゴサングン)のもと、月日は流れ、チャングムは18歳になっていた。
真夜中、王宮の退膳間(テソンカン)に忍び込み、王の夜食を台無しにしてしまったチャングムとヨンセン。訓育尚宮(フニュックサングン)に引き渡すまでの間、退膳間(テソンカン)の蔵に閉じ込められることに。翌日、事の次第を知った訓育尚宮(フニュックサングン)はヨンセンの分までチャングムに罰を与え、チャングムに訓練場の外の掃除を言い付ける。ヨンセンの助けもあり、チャングムは訓練場から漏れ聞こえる講義の声を頼りに懸命に学ぶ。
半月がたち、女官見習としての配属が決まる試験を明日に控え、試験を受けさせてもらえるようチャングムは訓育尚宮(フニュックサングン)に懇願。訓育尚宮(フニュックサングン)はチャングムに水桶を持たせ、明日まで水をこぼさず持っていたら試験を受けさせると約束。チャングムはヨンノの妨害にもめげず、持ち堪える。
晴れて試験に合格したチャングムはハン尚宮のもとに配属される。ハン尚宮はチャングムに水を持ってくるよう言い付ける。何度もやり直しを命じるハン尚宮の真意がわからず、戸惑うチャングム。
仲間からのチャングムへのいじめは相変わらず続いており、先輩格のチョバンは水剌間(スラッカン)の洗い物すべてをチャングム一人に言い付ける。チャングムはこのところの黄砂で井戸の水が濁っていることに気付く。