テレビ大阪にて毎週水曜深夜0時放送中の音楽番組『音楽爆弾』(MC:野性爆弾)で「うちらにしかできひんフェスにしたい」と語った野性爆弾・くっきー!。その言葉通りの音楽フェスティバル【セキスイハイム近畿 presents ONBAKU!FES.2023】が大阪・大阪城音楽堂にて3月4日(土)・5日(日)の2日間、開催されました。DAY2(2023年3月5日(日))の様子をレポートします!
前日に続いて、絶好のフェス日和に恵まれた大阪城公園。「めちゃヤバいフェス!」という評判も相まってか、前日よりもさらに多くの観客が集まり、大阪城音楽堂は音楽とお笑いを愛する人々で大にぎわいとなりました。
ONBAKU!FES.2023は、ただの音楽フェスにあらず。野性爆弾とその仲間たちによるお笑いと音楽を融合させた、歌って笑って踊れる野外ライブです。MCでは、音楽に恨みを抱きアーティスト抹殺を企む男女(カリ二郎=野性爆弾・くっきー!、クリ娘=桂ぽんぽ娘)”とその手下である2人の魔物(マッスルガス、ポルシェ)が、時にアーティストも巻き込んで繰り広げるコントが見もの。その魅力について「推しのアーティストが耳真っ赤にしながらコントに参加する姿が見られる、新時代のフェス」と、くっきー!評。
DAY2のトップバッターを務めたのはHakubi。待ってましたとばかりに観客もスタンディングして出迎えます。演奏を終えて感謝の言葉とともに一度は姿を消した彼らが、続くコントに再び登場すると、会場からは歓喜の声が上がっていました。
2組目は、吉本発6人組パーティーロックバンド、ジュースごくごく倶楽部です。お笑い要素は控えめに、本格的な演奏に引っ張られ、会場もノリノリに。「次がラストの曲」だと告げると、思わず「えー」と残念がる観客。その反応を喜びながらも「これ以上演奏したら怒られるから」と切り返し、演奏とトークの二刀流で会場のハートをがっちり掴んでいました。
「ご苦労さん、ご苦労さん」と演奏直後のジュースごくごく倶楽部を待ち構えていたくっきー!とぽんぽ娘。「アーティストは殺さなあかんから」と告げると、「いやや」「なんでやねん」と拒むメンバーたち。「生き延びたければ勝負や」と提案された“絵描き歌ゲーム”に挑むことに。くっきー!オリジナルの鼻歌に合わせて、上手に描けたら、メンバーの勝利です。
「♪階段4段ありまして♪後ろは可愛い滑り台♪足はちゃんとありまして♪細胞分裂始まった♪ゴマッゴマッ、ゴマッゴマッ♪あっという間に完成♪」(くっきー!)
くっきー!が満足する絵を誰も描くことができなかったジュースごくごく倶楽部は、“抹殺”が確定。宣言通り、くっきー!一味がスローモーションでメンバーに襲いかかると、音楽の神に愛される少女サベーラが救世主として登場。彼女が身代わりとなったことで、ジュースごくごく倶楽部の6人はアーティスト抹殺を試みる魔の手から逃げ出すことに成功します。生き残ったメンバーは、報道記者役を務める野性爆弾・ロッシー、大抜卓人が待つニュースセンターへ移動。ロッシーも彼らの演奏に対し「思った以上にちゃんとしたバンドやった、ありがとう」と高く評価しました。
DAY2前半ラストを飾ったのは、KANA-BOON。冒頭「変なフェスにようこそ~!」の一言に、観客も大喜び。演奏後はコントにも登場して、くっきー!が提案する“大阪環状線ゲーム”に挑戦。大阪出身の彼らは笑いを取ることにもどん欲で、くっきー!とぽんぽ娘のいじりにも食らいついていきます。飛び入りでキュウソネコカミのヤマサキセイヤもゲームに参戦して、会場は大いに盛り上がりました。
KANA-BOONの次にステージに現れた見取り図は、お客さん参加型のなぞかけネタで盛り上げました。ネタが終わると、「お前らアーティストやろ!殺させろ!」とくっきー!とぽんぽ娘が現れます。「ぼくら芸人ですよ!」と命乞いするふたりは、「“ヤダヤダゲーム”で勝ったら命を助けてやる!」とくっきー!に言われるがままにゲームに挑戦することに。
音楽に合わせてヤダヤダをするように首を振り、その様子をスマートフォンで撮影。面白い表情が撮れた方が勝利です。リリーが挑戦するも「顔の伸びが甘い。シュっとしすぎ」とくっきー!がダメ出し。昨日はストレイテナーが挑戦したと知った盛山は「誰に何させてるんですか!?」あきれ顔でつっこみます。くっきー!はさすが主催者というクオリティで、「圧倒的にカリ次郎さまの勝ち!」とぽんぽ娘も絶賛しましたが、盛山がそれを超える躍動感たっぷりな動きと表情を見せ、会場は大爆笑。「おまえの勝ちでええわ。逃したるわ!帰れ!」とくっきー!も敗北を認め、見取り図は開放されました。
続いてのアーティストは、「“踊れるロック”で会場を熱くしたい」と意気込むKEYTALK。リハーサルから総立ちでハンドクラップが鳴り響き、振り付けも息ピッタリに盛り上げました。熱狂のライブが終わると、くっきー!とぽんぽ娘が現われ、「命が欲しければゲームに勝て!」と4人に詰め寄ります。
そのゲームとは、先ほど見取り図と盛り上がった“ヤダヤダゲーム”。「生きたい!チャンスをください!」と前のめりな小野に「お前らの顔面のひずみをみせてもらおうか!」とくっきー!がルールを説明。お客さんからの「全員の顔が見たい!」とリクエストに応え、4人が挑戦すると、「しだれ柳みたいな顔」「しじみみたいに目が小さい」とくっきー!の独特な表現も爆笑を誘い、4人とも見事ポイントをゲット。さらにプライベートで来ていたキュウソネコカミ・ヤマサキセイヤもステージに呼び込まれるとお客さんからは大歓声が。一番の爆笑をかっさらったセイヤだけが何故か殺されることになり、音楽神と一体化する謎の少女サベーラが助けにくるも共に倒されてしまいました。
すっかり暗くなったステージに登場したのは、COWCOW。ステージを広く使って、手を振りお客さんの歓声に応えます。ネタ中もリアクションがよく、「劇場よりやりやすい!ずっとここでやっていたい」と満足気な多田と善し。「あたりまえ体操」では、たくさんの手拍子の中、音楽ライブさながらに盛り上げ、さらにお客さんのアンコールを受け、ショートコントも披露しました。
ネタが終わると「おまえらが芸人かどうかゲームで決める!」と息巻く、くっきー!一味。「芸人なら芸人の髪の分け目くらい知っていて当然!」ということで、「芸人の髪型を隠した写真を見て、分け目がどちらかを当てる」という、らしさ全開のゲームに挑戦することに。COWCOWのふたりは、立ち位置から想像するもことごとく逆となる結果に。しかし、最後のトミーズ・雅を微妙に当てることができたので、芸人と判定され、生き残ることができました。
ONBAKU!の大トリを飾るのは「次回以降も呼んでもらいたい!MCを狙いたい!」と気合入りまくりのヤバイTシャツ屋さん。すっかり寒くなった大阪城音楽堂をジャンプ&ジャンプで温め、大合唱を巻き起こします。客席が一体となったONBAKU!ウェーブも飛び出し、大トリにふさわしいライブでステージを締めくくりました。
ライブ後は、「ありがとうな!」とメンバーを労いながらも「盛り上げちゃったから殺させてもらうわ!」とくっきー!がお約束のゲームコーナーへ進行。今日やったゲームの中から好きなゲームを選べることになると、「大阪出身やから環状線ゲームがやりたい!」とヤル気満々のしばたありぼぼ。「お前すごいなあ…」とメンバーもたじたじです。ゴム風船をかぶり、しばたが息を止めている間にこやまたくやが駅名をすべて読み上げ見事クリア!しかし、「うちにはもっとやばい奴おるからな!」とこれだけでは終わらせないくっきー!が、殺されたはずなのにステージ袖にいるヤマサキセイヤを呼び込み、くっきー!を含む5人の息止め対決がスタート。ヤマサキセイヤとくっきー!の一騎打ちとなり、見事ヤマサキセイヤが勝利となりました。
結果を受け、「悔しい!!!みんな殺してしまえ!」と取り乱すくっきー!するとどこからともなく神々しい音楽とともに謎の少女サベーラが現れ、少女に乗り移ったミュージックのゴッド、クリーカーンが「ミュージックを愛する仲間を集め、レクイエムをうたい、やつらを浄化させるのだ」と助言します。「よし、みんな出てこい!」とこやまが呼びかけると出演者がステージへ大集合!会場は大歓声に包まれます。
「みんなで歌うんだ!聴け!この歌を!」こやまの迫真の演技に観客も大喜び。大阪城公園にちなんで、安室奈美恵の「a walk in the park」に合わせて、出演者とお客さんが一緒にシング&ダンスすると、くっきー!一味も歌の力で正気に。ついに音楽の力で怨楽の神に打ち勝つことができたのです。最後は「音楽ってすばらしいですね!」というくっきー!の一言とともに、2日に渡るイベントはたくさんの笑いの中、感動的なラストを迎えました。
Hakubi
( 13:30 - 14:00 )
悲しいほどに毎日は
Eye
在る日々
光芒
君が言うようにこの世界は
ジュースごくごく倶楽部
( 14:35 - 14:50 )
ジュースごくごく倶楽部のテーマ
サボりの歌
タンパクスィッツあげるよ
勇者にしてあげる
KANA-BOON
( 15:25 - 15:55 )
フルドライブ
ないものねだり
シルエット
きらりらり
スターマーカー
見取り図
( 16:20 - 16:25 )
漫才
KEYTALK
( 17:00 - 17:30 )
MATSURI BAYASHI
君とサマー
宴はヨイヨイ恋しぐれ
BUBBLE-GUM MAGIC
桜花爛漫
MONSTER DANCE
COWCOW
( 17:55 - 18:05 )
コント
ヤバイTシャツ屋さん
( 18:40 - 19:10 )
あつまれ!パーティーピーポー
無線LANばり便利
NO MONEY DANCE
Blooming the Tank-top
ちらばれ!サマーピーポー
ヤバみ
ハッピーウェディング前ソング