テレビ大阪にて毎週水曜深夜0時放送中の音楽番組『音楽爆弾』(MC:野性爆弾)から誕生した2023年春“野性爆弾的”音楽フェスティバル【セキスイハイム近畿presents ONBAKU!FES.2023】が大阪・大阪城音楽堂で初めて開催されました。DAY1(2023年3月4日(土))の様子をレポートします!
好天に恵まれた休日の大阪城公園。大阪城音楽堂にも開場前から大勢の人が訪れ、お目当てのアーティストやONBAKU!FES.2023オフィシャルグッズ売り場には長蛇の列。会場周辺には思い思いの買い物を楽しみながら、ライブ開始を待ち望む人たちで賑わいました。
定刻を迎えて、オリジナルテーマソングと共にステージに登場したのは、男女アイドル“NANIWAすくーるず(野性爆弾・くっきー!、桂ぽんぽ娘)”。2人揃って中学時代の制服姿に天使の羽を背負った独特な出で立ちで、ひとしきり歌って踊ったあと、くっきーから会場に「おげんこ~?」「いいおげんこ、ちょうだいね。ありがとう」とご挨拶。ぽんぽ娘も「ありがとー!」と会場に手を振ります。「今日はONBAKU!FES.、楽しんでいってくださいね」と2人が愛想を振りまくなか、突如、鳴り響く雷鳴。怖がる2人に天から、ミュージックを司るゴッド、クリーカーンから「キサマらの歌など誰も求めておらん!血わき、肉おどるフェスをバッドにするヤツはこうだ!」と天誅が下されようとします!
そこに、「2人を励まして!せ〜の!」と会場に助けを求める少女の声が…。観客から大きな声援が届けられるまで繰り返されますが、想いは届かず、ステージに倒れこむくっきー!とぽんぽ娘。起き上がった2人の態度はそれまでと一転、「音楽の神が憎い~!」とクリーカーンへの怨恨でいっぱいに。「このフェスに出場するアーティストどもを根絶やしにしてやる!」と呪いの言葉を吐きながら、フラフラと姿を消します。
代わって、ニュースセンターの報道記者に扮した野性爆弾・ロッシーと大抜卓人が登場し「大変だ!フェスで殺人事件発生だ!」と騒ぎます。「フェスは続行するので安心ください」と会場に呼びかけ、「よし、フェスが始まるぞ」と2人が立ち去ると同時に、1組目のアーティストHump Backが登場しました! 摩訶不思議なオープニングアクトを着席して見守っていた観客も、アーティストの登場にここはフェス会場だったと我に返ったかのようにスタンディング。演奏開始と同時に、拳を突き上げ、大盛り上がり!
Hump Backの熱いステージのあと、ステージ上から聞こえてきたのが「きゃー!」という女性たちの叫び声。どうやらHump Backの声のよう。邪悪な心に支配されたくっきー!、ぽんぽ娘に加えて、力を司る魔物と名乗るマッスルガスとスピードを司る魔物ポルシェが登場して「アイツらは、俺たちが始末した」「仲間にしてほしい」。しばし、コントが展開されるのを温かく見守る会場。次のアーティストを殺しに行こうと姿を消した4人に代わって、ニュースセンターの2人から「どうやらHump Backは始末された模様」「他にも被害者が出るかも…」と中継しました。
続くアーティストは、芸人アイドルユニット、ZiDol(スーズ・高見、マユリカ・中谷、ニッポンの社長・ケツ、紅しょうが・稲田、男性ブランコ・浦井)です。プロデューサーを務めるピン芸人のkento fukayaから「誰でも会える、お金にならないアイドル」というコンセプトのほか、「アイドル史上もっとも汚い5人」「ファンと繋がっていい」「ゴシップOK」などと紹介されるZiDol。真っ赤なスーツに身を包んだ5人が突き出たお腹や短い手足で、決して上手いとも言えない歌とダンスを披露。プロデューサーkentoも登場して、お笑いライブさながらのトークを展開すると、会場は歓声ではなく笑い声でいっぱいに。メンバーそれぞれが「口笛」「バク転」「ものまね」などの特技を披露したあと、「残念なお知らせですが」と切り出し、伝えられたのが「まだ1曲しか歌っていませんけど、次の曲がラストです」。思わず手を叩いて笑う観客の姿が印象的でした!
ZiDolに対しては、アーティストでありながらも芸人扱いをするくっきー!、ぽんぽ娘。「殺しに来たぞ」「殺されたくなければゲームに勝て」と煽ります。くっきー!がZiDolたちに提案したのは、絵描き歌ゲーム。くっきー!の歌に合わせて絵を描き、見事、くっきー!が納得する絵を描くことができれば勝利となります。「アイスクリームがありまして♪大きいお口でいただきます♪山で食べようか、湖か♪その前に穴ぼこ埋めましょか♪ゴマッゴマッ♪あっという間に完成♪」ブタ、カッパ、不気味な人面、静岡おでん、妖怪、文鳥ギリギリなどが描きあげられ、くっきーが正解と認めたのが文鳥ギリギリを描いた高見のみ。残りの5人はくっきー!、ぽんぽ娘とその一味によってスローモーションでばっさり倒されていきました!
ONBAKU!前半戦の最後のアーティストは、ストレイテナー。今年結成25周年を迎える彼らは、ボーカル&ギターのホリエアツシが演奏後のコントにも挑戦!くっきー!も思わず「付き合ってくれてありがとうな」「あんなキュンキュンする歌、歌ってあとにごめんな」と労う一幕も。「殺されたくなければオリジナルゲームに付き合え!」と詰め寄るくっきー!に快諾するホリエ。そのゲームとは、“ヤダヤダゲーム”。音楽に合わせてヤダヤダをするように首を振り、その様子をスマートフォンで撮影。面白い表情が撮れれば勝利です。
ホリエにお手本を見せるくっきー!、ぽんぽ娘。自らの写真に対し「うわ、怖い」「扇風機おばさんやん」と呟くくっきー!とは対照的に、「思ったより可愛い」と呟くぽんぽ娘。くっきー!から思わず「どこがやねん」「お前のこと1回も可愛い思ったことないわ」などと鋭いツッコミが入ります。満を辞して、ホリエも挑戦。撮影された画像は笑顔が多く、ヤダヤダというよりもどこか幸せそう。「なんで笑ってるねん」「ゆっくり死んでいく顔や」「弁護士みたいな」「なんて情けない顔」などと言われたい放題。結果、ヤダヤダゲームは敗北に終わり、ホリエもくっきー!一味に始末されて、ジ・エンド。
梅田サイファーがてらサウンドチェックがてらのフリースタイルラップで観客を惹きつけ、観客をしっかり温めてから本番に突入。ゴキゲンなナンバーを歌い上げ、観客をラップの世界にいざなうと、ステージの最後はとろサーモン久保田が登場し、フリースタイルラップを披露しました。そのフリースタイルラップの最中にカリ次郎ことくっきー!が乱入。アーティストの命を狙うくっきー!に対して久保田は「芸人だから」と命乞いします。それでも許さないくっきー!はゲームを提案。「ゴム風船で環状線ゲーム」を実施することに。
くっきー!がゴム風船を頭にかぶり、膨らませてから風船がしぼむまでの間に大阪環状線の駅名をすべて言えれば勝利!というゲーム。梅田サイファーのメンバーが挑戦しますがくっきー!が膨らませた風船が思いのほか早くしぼむせいで失敗の連続。風船がしぼんだときのくっきー!の苦悶の表情が観客の大爆笑をさらいます。最後には梅田サイファーのメンバーに風船をかぶらせようとするくっきー!に対して、メンバーのGAGAが立候補!しかしGAGAはうまく膨らませることができず、終了!勝利なのか失敗なのかわからないまま、梅田サイファーのメンバーはくっきー!に殴打されて命を落としていくという展開に。
続いては打首獄門同好会が登場。こちらもサウンドチェックから観客を盛り上げて、さあ本番!観客総立ちの爆音ステージを披露しました。演奏後の打首獄門同好会はくっきー!たちの魔の手から逃れ、インタビューブースにたどり着きました。「会長」ことリーダーの大澤敦史は、「3月のこの時期の野外ライブは花粉症にとっては大変つらい!ぜひ次回呼んでもらえるなら屋内か花粉症の時期以外で!」と切なる願い。横で花粉症ではないJunkoは笑っています。
続いてステージに現れたのはゆりやんレトリィバァ。「エアハムスターショー」で笑いを生んでいきます。この世界観。ゆりやんならでは、です。ネタが終わると「アーティストを殺す!」と息巻いてくっきー!が現れますが、ゆりやんは「芸人なんで助けてください」と命乞い。そこで「未来人は誰だ?」ゲームでゆりやんが芸人かアーティストかを調べることに。
さきほど生き残った久保田も加わって芸人の顔が未来人になるかならないかというクイズで判定しようとした結果、ゆりやんは芸人、ということで放免されました。インタビュールームに着いたゆりやんは、久保田にステージ上でオナラをする芸を叱られつつも、やっぱりここでもオナラ芸で笑いを取って久保田といっしょに「私たちはコキ続けます!」となんだか政治家のような宣言をしてさっそうと去っていきました。
本日DAY1のトリはキュウソネコカミ。日が落ちて寒くなってきた野音の観客に対して、体を動かしてあたためようとサウンドチェックから楽曲を披露し煽っていきます。そしてそのまま本番突入し、観客総立ち、冷えてきた夜空をも震わせる大盛り上がりのステージを披露してくれました。
キュウソネコカミのステージ終了後、ステージ上でほっとするメンバーに対してくっきー!一味が襲い掛かります。今日アーティストに対してやってきたゲームをキュウソネコカミメンバーに選ばせるという予想外の展開。客席からは今日一番ウケた「ゴム風船で環状線ゲーム」のリクエストが多く、キュウソのメンバーがいやいやながらも承諾してゲームスタートしました。くっきー!の提案で、ヤマサキセイヤが風船をかぶって膨らませる役となり、駅名を言うのはオカザワカズマ。
結局成功できたようなできなかったようなことになり、セイヤの提案でくっきー!とセイヤでゴム風船を膨らませてどれだけ我慢できるかの勝負になりました。結果は肺活量が完全に落ちてしまったくっきー!がすぐにリタイアし、風船が貼り付くくっきー!の顔による爆笑の渦の中、セイヤが勝利をつかみ取ります。その結果にキレたくっきー!がキュウソネコカミのメンバーを「やっぱり殺―す」ということになり乱闘に。ぽんぽ娘が履いていた赤いパンツをかぶせられ次々に絶命していくメンバーたち。辛うじて逃れたセイヤが見上げると、モニターに謎の少女からのメッセージが。
「歌の力でみんなを救え」と言われたセイヤが今日の出演者に呼びかけると出演者たちがステージ上になぜかスローモーションで現れます。「なんでスローやねん!」とツッコミまくるセイヤ。なんとか集合して、BEGIN withアホナスターズの名曲「笑顔のまんま」をみんなで大合唱しました。
そんなアーティストたちの歌声に浄化されたくっきー!が正気を取り戻し大団円を迎えます。と、そこへキュウソのオカザワが乱入。刀を振りかざし、ぽんぽ娘を斬ってしまいます。こうしてせっかく正気に戻ったくっきーが切られたぽんぽ娘を見て再び音楽の怨念に囚われるという結末に。キュウソのセイヤが「明日は、明日はどうなるんやー!」の声で初日の幕が下りたのでした。
Hump Back
( 13:30 - 14:00 )
拝啓、少年よ
LILLY
ひまつぶし
番狂わせ
ティーンエイジサンセット
僕らの時代
宣誓
僕らは今日も車の中
ZiDol
( 14:25 - 14:40 )
today is まにまに
似非デレラ
ストレイテナー
( 15:15 - 15:45 )
From Noon Till Dawn
宇宙の夜 二人の朝
シンデレラソング
シンクロ
彩雲
シーグラス
Last Stargazer
梅田サイファー
feat.とろサーモン・久保田かずのぶ
( 16:20 - 16:40 )
KING
かまへん
打首獄門同好会
( 17:15 - 17:45 )
ニクタベイコウ!
筋肉マイフレンド
脂肪フラグを立てないで
失われし平和な春の日よ
カンガルーはどこに行ったのか
地味な地球
日本の米は世界一
ゆりやんレトリィバァ
( 18:10 - 18:15 )
コント
キュウソネコカミ
( 18:50 - 19:20 )
ビビった
ファントムヴァイブレーション
推しのいる生活
DQNなりたい、40代で死にたい
The band
私飽きぬ私