事務機器メーカーで経理をやっている小暮光彦(28歳)。
独身。大阪の中学の時の初恋の相手が忘れられず、彼女いない歴は28年。
三連休、4か所6温泉を巡る弾丸温泉旅行を計画し、
意気揚々と出掛けた光彦だが、 静寂を打ち破るようなガサツな声が。
「あれ~?光彦!?光彦だよね!?」振り返ると、どこか見覚えのある顔。
東京の中学時代の同級生で、光彦をイジメていた佐野龍太郎(28歳)であった。
酒臭くて馴れ馴れしい龍太郎をしり目に、
そそくさとその場から立ち去ろうとする光彦だが、
龍太郎は「どこに行くんだよ!?」と畳みかけてくる。
~この嫌~な感覚…13年前の中学時代の記憶が蘇る ~
しかし、俺ももう28歳だし、ここはスパッと会話を打ち切ろう!!
~勇気を振り絞って…
「温泉に行くんだよ、ちょっと急いでいるから、じゃあまた!!」と。
~どうだ龍太郎!! もう中学時代の俺じゃないぞ!!
しかし、龍太郎からは予想外の反応が!!