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隅田ディレクターからの裏話


「制作陣 一丸となって」

國村さんの出演パートを担当しました隅田です。
一流の俳優さんで映像を撮るという、
とても贅沢な役割をいただきました♪

今回は、國村さんのパートがどのように
生み出されているのか、少しお話したいと思います。

國村さんの出演部分は、
ドキュメント取材部分と一目で区別がつくように、
映像の質を変えるようにしています。
担当するのは今回で3回目ですが、
せっかくなので、毎回「見たことない映像」を目指し、
カメラマンと工夫を凝らしています。

そうそう、カメラマンもあえて、
ドキュメント部分を担当したカメラマンとは変えて、
撮影に挑んでいるんです。

カメラマンはそれぞれ「匂い立つカラ―」を持っています。
フレッシュな映像が持ち味の人、
現場の空気を伝えるのがうまい人、
端正な映像で引き込む人…。
カメラマン次第で、
映像から受ける印象は大きく変わるんです。

國村さんパートを3年連続で撮影するのは
関西の名カメラマン吉岡英知さん。
端正で凛々しく男性的な映像が持ち味です。
そして、もう1人は、中橋伸豪カメラマン。
すべての映像が一枚の写真のように決まる
こちらも素晴らしいカメラマンです。

この2人が台本をもとにカット割りを考え、
映像を積み上げます。

さて、ではディレクターの仕事は?

それは、本体のドキュメント部分との“橋渡し”です。

まずドキュメント部分の映像をプレビューし、
それぞれのディレクターから主旨を聞き取ります。
ドキュメントには必ず「テーマ」があります。
しかし概念的なものはドキュメント映像では表現しにくく、
説明っぽくつまらないシーンになりがちです。

國村さんのパートの役割は、
まさにドキュメントでは表現しにくい「テーマ」や
「見どころ」をわかりやすく魅力的に伝えること。
そのための仕掛けや場所選び、
台本作成が制作サイドの仕事となります。

内容や伝えたいことが決まると、
カメラマンと映像の質の検討に入ります。

冷たいイメージ?それとも繊細に?
いやいや躍動的?それとも静謐??
「カイロスの微笑6」が描こうとする
世界観を映像で表現しようと試みます。

今回の「カイロスの微笑6」はニッポン家電危機。
家電は、日本の基幹産業というだけでなく
生活に密着した分野だけに、メーカーの衰退は、
われわれ日本人にとっても大きな問題です。

戦後の復興から、「Japan as No.1」、そして新興国の台頭…。
私たちが乗った「日本丸」は一体どこへむかっているのか。
そのダイナミックさを表現しようと、
今回は「骨太」な映像に仕上げることにしました。

ドキュメント班と同じカメラを使っていますが、
全く違う印象を受けられると思います。
編集でいじったわけではありません!
カメラマンの気迫のこもった映像美、どうぞこちらもご注目ください。

國村さんパート班は、
ドキュメント班とは全く違う手法の映像作りをしています。
でも、表現したいもの、目指すゴールはひとつです。
スタッフが一丸となってお届けする1時間。
どうぞお楽しみください!

手前が中橋カメラマン
奥が吉岡カメラマン

吉岡カメラマンの後姿



「國村さんはすごい!」

今回のロケは、これまでで最も過酷なものでした。

まず
(1)早朝(あさ5時現場)
(2)酷暑
(3)揺れるヨットの上

さらにタイトスケジュールだったので、
リハーサルもままなりません。
あわただしくスタッフが動きまわる中、
落ち付く間もなく叫び声があがります。
「本番5秒前!4…、3…」

國村さんがゆっくりと口を開き言葉をつむぎはじめると…
それまでの空気が一転、
格調ある独読の世界が広がります。
まるで魔法がかかったみたい。
…すご〜い!
モニターを見ながら、何度もため息がでました。
しかも、ほとんど1テイクOK!

でも、(3)のヨットの上は本当に大変でした。
何しろ船体自体が斜めになり、
波にぶちあたるようにすすみます。
炎天下、手を離すと振り落とされそうなヨットの上、
頭上ぎりぎりを行きかう(そしてたまに当たる)ヨットの棒、
ぶっかかる波…

「國村さんをこんなとこに連れてきて、もうクビちゃうか・・・」

ところが、國村さんは始終ニコニコ。
最高のパフォーマンスを続けて下さいました。
2時間に及んだ船の撮影。
港にもどったときも「もっと時間がかかると思ってたし、
覚悟してたから大丈夫!お疲れ様!」とキラキラの笑顔。
クビがつながりました(><)

一流の俳優さんと一緒に仕事をすると、
たくさんのことを学べ、そして笑顔に励まされます。

過酷な現場での凛々しい姿。
國村さんの真の強さが垣間見える今回の「カイロスの微笑」。
是非、お楽しみ下さい!

平岡チーフディレクターからの裏話

みなさん。お久しぶりです。平岡です。

昨夜、≪群馬県で開かれたカキ氷早食い競争に出場して
最後の一杯が食べられず優勝を取り逃がし、上司に叱責される≫
という夢を見ました。

これはどういう暗示なのでしょうか。
その方面に詳しい方がいたら、ぜひ教えて下さい。

さて。「カイロスの微笑」第6回が
明日28日(土)にオンエアされます。
華々しいオリンピック開幕に合わせ…
…た記憶、意図は全くありません。
取材先から「そういうことを考えないところがテレビ大阪!」
と、お褒めの言葉をいただきました。

「カイロスの微笑」は、1回目から制作に
関わっているだけに番組への思いが年々深くなっています。

前回の「取材後記」でも書いた“感謝の気持ち”は健在です。
もちろん今回も番組の顔は、國村隼さん。
思い起こせば第1回。
スタジオでの収録で大胆にも
不肖・平岡が國村さんにカウントする役目
(よくある「本番まで5秒前!4、3…」というやつです)
だったのですが…
「5」「3」「2」となるわ
声がひっくり返るわ
挙句にカメラの邪魔をするわで
…初代プロデューサーに「君、すごいね」と
ある意味びっくりされました。
いや、一番びっくりしていたのは國村さんに違いありません。
第2回では……と書くと際限なく平岡の
恥の歴史になるので割愛させていただきます。

番組の今回のテーマは「家電業界」です。
普段、私はテレビ大阪の夕方報道番組
「ニュースBIZ」のニュースデスクをしているのですが(さりげなく番宣)
ここ1年、ニッポン家電をめぐるニュース、
特に薄型テレビでは、「苦境」「赤字」「崖っぷち」
というキーワードに集約されました。

私が初めて大型の液晶テレビを
買った約10年前は1インチ1万円。
しかし、最近、ある家電売り場で35インチ(型)
1万9800円という衝撃のプライスを見かけました。
1インチ565円。ほとんどワンコインです。

パナソニックの津賀・新社長も記者会見で
「テレビは売れても、もはや利益に結びつかない」と語りました。
家電の王様・テレビ…という時代は過ぎ去ったようです。

テレビだけではありません。

私が中学生の頃と言えば、ソニーの「ウオークマン」全盛期。
とはいえ、私は、アイドル「ウインク」の大ファンだったので
そのウインクがCMをしていたパナソニックの製品を持っていました。

「早智子のSはラジオも聞ける」。

電車では、マイルドポジション。

あ、どうでも良いですね。そんな話。

CDラジカセ(懐かしい響き!)を巡っても
学校の友人たちと「ソニー」か「パナソニック」かで
言い争った記憶があります。

しかし、最近の若者は(この言い方、切ないです)
初めて持つ音楽機器が「アップル製」のようです。

こういった時代の中、
ニッポンの家電業界はどう生きるべきか。

それはやはり
ニッポンにしか作れない
ニッポンらしい視点の商品の開発しかありません。

…と書くと
単に「高機能」とか、そういうイメージになりますが
その「高機能」を消費者が求めていなければ
ただの自“社”満足になります。

事前取材の中で、日経新聞の先輩記者が
「ニッポン家電業界は消費者の欲しいものを
作っているとは決して言えない。
『消費者目線』ではなく
『上から目線』になっている」と話していたのが印象的です。

消費者が求める
ニッポンにしか作れない
ニッポンらしい視点の商品。

それを体言していたのが、
「パナソニック」の「ナゾの黒い箱」です。
(詳しくは当HP内に説明あり)
いわゆる家電ではありませんが
家電への応用も見据えた力作です。

そのできる過程を追った今回の番組。
見終えた後、「苦境」「赤字」「崖っぷち」以外の
明るい何か、それはニッポンの家電業界のみならず
ニッポンの行く末なんですが、
感じていただければ幸いです。

それでは、まずは明日。
みなさん。午後4時から約1時間は
「オリンピック」より「カイロス」です。
そしてまた近く、ここで皆さんにお会いしたいと思います。

白石ディレクターからの裏話

家電業界のイチローこと
「山善(大阪市)」を取材した白石です。

扇風機やこたつ、ホットカーペットなどの
シンプル家電でトップシェアの「山善」。
電撃移籍をしたイチロー選手のように、
コツコツとヒット商品を積み重ね、
今では約3,000種類の商品を扱っています。

山善家電の生みの親とも言えるのが、
白石統括部長。(下の写真左から2番目)

商品開発歴20年以上。
これまで1,000以上の商品を世に
送り出してきました。

私(白石)と血縁関係は全くないのですが、
取材に快く応じていただきました。

今回、VTRのメインとなっているのは、
“こたつ”ではなく
その下に敷かれている“ホットカーペット”の
新商品開発です。

白石さんは、<節電>をキーワードに
これまでにありそうでなかった商品を開発。
詳しくは、放送で…。

藤村ディレクターからの裏話(2)

こんにちは。
「カイロスの微笑」のAD、入社3年目の藤村です。

VTRのお勧めポイントは
取材した先輩たちにお任せするとして、
今日は、番組を彩る「音」と「ナレーション」について。

まずは「音」。

どの場面で、どんな意味を込めて、どんな音をつけるか。
チーフディレクターの平岡さんを中心に詰めていきます。
その音の打ち合わせは今回、なんと6時間に!
平岡さんいわく「カイロス史上初めて」とのことです。
その1つの見せ場が、番組冒頭。
時代を「音楽」で遡るコーナーがあります。

例えば、高度成長時代には坂本九さんの「上を向いて歩こう」。
そしてバブル期の音楽。
平岡さんが「どうしても」と起用した、あるアイドルの
ある曲があります。

一生懸命歌って踊って再現してくれたのですが、正直、私……
うっすらとした記憶しかなく……
よく考えたら平岡さんとは10歳ほど年齢が離れているんですよね…。
しみじみ…。

そして、「ナレーション」は
前回に引き続き、テレビ大阪の酒井健治アナウンサーです。

「バッチリ、ナレーションが決まったぜ」ということで、下の写真。

真ん中でサングラスをかけているのが酒井さんですが…
あれ…なぜサングラスをかけているのかしら?!
それに、その周囲を取り巻くのも、何だか大学生のサークルな雰囲気?!
(ピースサインって…)
ちなみに一番若く見える(派手な)青い服を着ているのは、
当番組のプロデューサーだったりします…

いやいや、みなさん! 見かけで判断は禁物です!
中身はまさに真剣勝負。「映像」「音」そして「ナレーション」の
三位一体でお楽しみ下さい!

藤村ディレクターからの裏話(1)

カイロスの微笑ファンの皆さん。お久しぶりです。

そして、お待たせいたしました!
いよいよカイロスの第6弾が放送されます!!

申し遅れました!!
私、カイロスの微笑Ⅵのホームページを担当することになりました
入社3年目のアシスタントディレクター、藤村です。

オンエアまでの間、カイロスのオンエアが100倍楽しくなる
裏話をお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願いします!!

さて、今回のテーマは「家電」です。
制作メンバーは‥まず、私。ちなみに、最近欲しい家電は
美顔器の藤村のほか、“家電”大好きなこの3人です。

今回、30代半ば(独身)で新しくマンションを購入し、
新居用の“家電“選びに奔走中の平岡チーフディレクター。

カイロスの微笑Ⅵが完成したら、
家族と一緒にブルーレイでも見る時間が欲しい!
そのために“ブルーレイディスクプレイヤー”を購入したいと考えている
新米パパの白石ディレクター。

家にはおしゃれ家電があふれ、照明にまでこだわっている…
カイロスで一番のおしゃれ女史こと隅田ディレクター。

代わる代わるHPにコメントを載せていきますので、
楽しみにしてくださいね。

さて、おかげさまで「カイロスの微笑Ⅵ」が
28日土曜日、午後4時〜オンエアとなります。
そのオンエアを前に、「番組」の見所、ポイント、
裏話を代わる代わる書きたいと思います。
短いお付き合いとなりますが、よろしくお願いします。

今回も、カイロスの微笑を案内してくれたのは、俳優の國村隼さん。

毎回、テーマと関係ある場所でロケをしていただいておりますが…

今回のロケ地の一つが大阪市内にある造船所跡地。
とにかく暑かった‥‥‥。スタッフみんな汗だく‥‥。
加えて、朝5時集合という、大変過酷なロケとなりました。

しかし、映像を見てみると、國村さん、大変涼しいお顔でいらっしゃいます。

まさか、30度以上の炎天下で撮影されたとは
微塵も思えない仕上がりになっています。
やはり、俳優さんってかっこいいですね。

ちなみに、よ〜く耳をそばだてると蝉のなく声が‥。
ぜひそちらも注目して、ご覧ください笑。

でも、なぜテーマが“家電”でロケ地が
“造船所”なのか‥。気になりませんか?
        
詳しくはぜひオンエアをみていただきたいのですが、
今回の話の大筋に関わるあるモノの撮影があったからなのです。
        
なんとそれはバックトゥーザフューチャーに出てくる
タイムマシン、「デロリアン号」!!!

えっ?“家電”と“デロリアン”の何が関係あるのかって?
実はものすごく関係があるのです。

その真相、ぜひオンエアをご覧ください!!

オンエアは28日午後4時〜。
テレビ大阪デジタル7chで。

ご期待ください。