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平岡ディレクターの場合

下の編集後記でもアップしているように、
和住Dがタイ(しかも2回)、隅田Dが北海道(宴会料理、旨そうね)に行っている間、
私はせっせと大阪・東淀川区通い。
取材したのは「コリス」。
…と聞くと、「あ、あの会社ね」とピンとくる大阪の方は多いと思います。
そうです。「フエラムネ」です。
私もちっちゃな頃から食べてました。

そのフエラムネに新展開があると聞き取材を始めましたが…
コリスを支える、いやコリスに欠かせない「ある企業」を知りました。
その企業とは……

謎めいたこの場所…。実はテレビカメラが入るのは初めてなんです。
どんなところか…それは、オンエアでお確かめ下さい!

さて、番組の顔であり、案内人である國村隼さん。
今回もオールロケであらゆるところに「神出鬼没」しています。
その1つが上記「コリス」の導入で登場する「駄菓子屋さん」です。
ロケに先立ち、隅田Dと入念なロケハンをしました。
私の携帯には万歩計がついているのですが、
イメージ通りの駄菓子屋を求めて大阪市内を1日中歩き回った結果、
歩数は28000歩を記録!

そして「ここだ!」とビビビと来たのが
大阪・天下茶屋にある駄菓子屋「フルーレ伊賀屋」さんです。
アポなしで伺ったお店は、子どもたちであふれ返り、
小学生の女の子が、激辛のイカ足と、「嵐」の下敷きを一緒に買い求め…。
そして、近くでは阪堺のチン電が走り…。

大阪・豊中の新興住宅地育ちの私にとって
「知っているようで知らない」大阪の表情です。

本番の日。雨が降っていたにもかかわらず
直前になって晴れ、まるで映画のような1シーンが撮影できました。
それは登場シーンです。
大先輩・吉岡カメラマンを筆頭に
技術スタッフによる努力の結晶でもあります。

さて、その駄菓子屋を含む
全パートのセリフは私が考えたのですが(恐縮)
ここ「駄菓子屋さん」については、「自由にお願いします!」と…。

そこでは実に楽しいやりとりが繰り広げられました。
國村さんの“名アドリブ”にも注目していただきながら
「カイロスの微笑」の世界、ぜひご堪能下さい。

ちなみにこちらも重要なシーン…。

打ち合わせ中ですが、
國村さんはわれわれ若手スタッフの提案にも
「あいよ!」と気軽に答えてくれます。
若手の力量不足を、
國村さんが大きく包んでくれる。
そんな現場です。

最後に僭越ながら。
國村さんはカウンターが日本一似合う俳優さんだと断言!

◇◇◇

東日本大震災で被災された方々に
スタッフを代表して心よりお見舞い申し上げます。

当番組の制作中に起きた今回の地震。
報道部員の私も、一時、制作を中止し、地震取材班に加入しました。
そして再び制作に戻りましたが…
「本当にこんなことをしていていいんだろうか」と迷いが生じました。
「食」に困っている方がいる中、「食」がテーマなんて…。

でも、日本がいま、元気がない中、
関西が沈んでどうする!
東日本が再び元気を取り戻すまで
関西、西日本が元気でいることが
いま関西、西日本に住む私たちができること。

そんな気持ちに切り替え、番組制作を進めました。
次回、テーマは変わっても
この思いは変わりません。

隅田ディレクターの場合

【1】「リアル“田舎に泊ろう”!? 激安スーパーの裏にあたたかな人あり」

関西発祥の激安スーパーの安さの秘密を探るべくやってきたのは北の北海道。
なぜ北海道かって?それはVTRを是非ごらんください。

さて、私が取材したのは、北海道の農業人たち。
実は、農業を取材するのは初めてのこと。
本で読んで勉強したことと、現実の大きな違いに驚きの毎日でした。

取材で仲良くなった方たちが、夜ごはんにおうちに招いてくれました。
すると・・・・
やってくるわ、やってくるわ、同じ農業人仲間がぞろぞろ…そして奥様方、
ご近所さん、果ては町長まで!!

総勢20人か30人はいたでしょうか。
そして出てくるおいしい家庭料理の数々!! 食べきれない北の大地のごちそうは今でも思い出すとうっとり。

おうちに招いてくれた鎌田さんはちょうど還暦のお誕生日の日。 ケーキを前にみんなで“HAPPY BIRTHDAY〜♪”と歌いお祝いしました。
「誕生日ケーキなんて何十年ぶりだ〜」と大照れでした。

夜空がきらめく北の大地。
寒いけれど、あたたかな気持ちに包まれた取材中日の夜でした。

【2】 眼前、まっ白!! 果たしてヘリは…

今回の取材の目玉はヘリにのっての空撮。ところがその日は3月にしては記録的な 大雪にみまわれました。
取材の拠点にしていたむかわ町はもともと雪の降らない地域。朝6時半に出発した時は
霜が降りているくらいだったのですが、空港のある札幌に向かう途中から降るわ、降るわ…。
眼前30メートル先が見えないホワイアウトの世界に突入しました。 前の車とちょっとでも離れると見えなくなってしまいます。高速が開いているのが不思議な状態…。
しかし、さすが、雪に慣れている北海道人。びびる私たちをしり目にとばす・とばす…。
ひやひやしながら到着した空港ですが、こんな天候ではヘリこそ飛べません。
何しろ、ヘリはレーダーではなく、パイロットの目視で運転するからなんだそうです。 雪雲に入ってしまうと、視界がゼロになり『とっても危険』

しかしお天気レーダーをみると、数時間後にはすっかり快晴に包まれそうな様子。 (札幌とむかわ町の間にだけ雪雲がある)天気図とにらめっこの数時間が始まりました。

「やっぱり、無理ですか?」
「飛び立ってもいいんですが、途中、雪につつまれたら、もうアウトなので
その場合、ひきかえします。行くか行かないか、決定はお任せします」
「あの〜、その場合、料金は・・・」
「ちゃんと、飛んだ分だけ頂きます」とつれないパイロットさん。

降ってはやみ、晴れては降るの繰り返し…。札幌が晴れたと思えばむかわ町は吹雪く…
刻一刻と傾く太陽…決断したとしても、引き返すことになったら数十万円がパァ…。

午後2時30分。
「ううう、えぇ〜い、飛んでしまえ!」と大決断。
ところが、上空に現れる雪雲・雪雲・雪雲…。それを縫うように進むヘリ…
むかわ町までたどりつけるのか!?たどりついたとしてちらつく雪のなか、 撮影できるのか(しかもデジカメだし)。こんなに迂回してちゃんと料金内に収まるのか!?(一番大事)
ドキドキのリポート。こちらもお楽しみに。

【3】編集は不眠不休

今回はギリギリまで取材を続けていたため、編集はタイトなスケジュールでした。
本編集と呼ばれるスタジオを使っての最終編集にこぎつけた時にはみんなヘロヘロ。
交代で眠りながら、編集を続けることになりました。
私の編集の番がやってきたときはすでに朝の5時。
ふと、振り返ると和住さんがスヤスヤ。
しかし!手を見て下さい!ちゃんと編集しようとしているのです!(気持ちだけは)
『涙ぐましいね〜(笑)』と武安プロデューサー。

別室では、番宣とよばれる宣伝用のVTR作りを同時並行(時間がなくてやむなく)。
実はサイバーものにめっきり弱い平岡さんですが、こう見ると、すっごくイマドキのディレクター!
ということで記念にパチリ。
実際は「あれ?ドラックできない…。あれ?消えちゃった…」てな調子。
ちなみにこのPCは和住さんの私物。スヤスヤの和住さんこそ、頼りになるカイロスのサイバー担当でございます。
今回はVTRの制作だけでなく、いろんな雑務もこなして下さった平岡さん。 まるで『カイロスの微笑4』の旅のツアーコンダクター!ツアコンがいないと旅はうまく運びません。
國村さんのことを無意識のうちに『國村さま』と呼んでいるあたりが腹がすわっていて、凄味を感じます。

カイロス4の旅は終わりましたが、経済はまだまだ動く。
次回の旅はみなさんのすぐ近くでスタートするかもしれません。

和住ディレクターの場合。

今回、家族亭を中心に取材をした和住です。

今回取材のメインとなったのがタイです。
デモがあったイメージが強く、大丈夫かな?と思っていましたが、
行ってみるとごく普通。

確かに、街中には赤シャツ隊もいましたし、
あまりニュースになっていませんが、定期的にデモも行われているようです。
実際ロケ中もデモが一回ありました。
家族亭の人たちが偶然にも遭遇したそうですが、
あまり危険という感じでもなかったと言っておられました。
まだ治安は完全に安全というわけではないのかもしれませんが、
それを差し引いても、元気だなぁと感じる国でした。

家族亭の海外進出を取材したわけですが、
他の取材と違って難しかったのが、味覚をテレビで表現する必要があることです。
電機メーカーの海外進出の取材などは、
形になっていて見た目にもわかる部分があるので、
日本と海外の違いがわかりやすいんです。
ところが、日本人と海外の人との味覚の違いを映像で表現するというのが、
非常に悩ましいなぁと思っていました。
そういったところが少しでも伝わればと思っています。

さらに、日本食を取材しているので、
ここはタイなのか?というぐらい
日本食を食べていたのであまりタイの食事をしていません。

次にいくことがあれば、タイの食事を楽しみたいなと思った今回のロケでした。