誰もが願う健康へのニーズに国境はない。出口の見えない不況の中で数少ない成長産業の
ひとつと目されているもの…それが「医療機器産業」だ。
世界の医療機器市場は約20兆円と言われるが、その7割をアメリカ・欧州が占め、現在日
本のシェアはわずか1割。しかも専業メーカーも少なく、未成熟な分野だけに日本にとっては
伸びしろがある分野と言える。
また、今後高齢化社会を迎えるアジアのほか、アメリカのオバマ政権は新エネルギーとヘルスケ
ア事業を戦略的育成産業として掲げ、医療機器は世界的に見ても有望な市場と捉えられ
ている。
しかし、欧米に比べ厳しいと言われる薬事法の申請・承認など、乗り越えなければならない
高いハードルもある。番組では異業種から新規参入を進める関西の中小企業の挑戦を中
心に、関西新産業の「萌芽」を追う。
また、今回はナビゲーター・國村隼氏がスタジオを飛び出し、ある施設で〈初取材〉を行った。
そこで感じたことを番組に反映させるべく、制作者側との構成会議にも参加するなど、國村
氏の“熱い”ナビゲーターぶりにも注目。
ゼウスの末子とされ、オリュムピアにその祭壇があった。
彼の後部は禿げているが、前部に長い髪がある姿で彫刻に表されている。
【ギリシア・ローマ神話辞典/高津春繁著(岩波書店)より引用】
西洋にはこの神に由来する「チャンスの神は前髪しかない」との諺があるが、 「好機はすぐに捉えなければ後から捉えることは出来ない」という意味。
日本には、技術もアイデアもあるのに、医療機器メーカー が十分に育っていない。
だから日本の医師は、海外の割高な医療機器を使っ ている。
つまり、日本の医療費が、海外の医療機器メーカー を潤しているのです。この不合理な状況を読み解くこ とは、大きなビジネスチャンスにつながる可能性があると 思います。
【プロフィール】
1955年 大阪生まれ。大阪大学医学部卒業。
2003年 『廃用身』(幻冬舎)でデビュー。
その他の作品に『破裂』『無痛』『まず石を投げよ』など。
「俳優として、フィクションの世界以外で挑戦することは初めてなので、この番組は、ある種の緊張感を持って
臨んでいます。第1回目は電池の話でしたが、知っているようで知らないことがたくさんあり、また、日本の誇る
べき最先端技術に触れられるのがこの番組の持ち味でもあります。
2回目の今回のテーマは医療。初取材ということで、ある施設を訪れましたが、そこで痛感したのが、医療機
器がいくら進歩しても、一番大切なのは医師の「手技」であるということです。今後も取材で感じたことなどを
もとに、制作スタッフと一緒に番組を作り上げていきたいと思っています」
[プロフィール]
1997年カンヌ国際映画祭カメラ・ド-ル賞受賞作「萌の朱雀」(河瀬直美監督)で主演を務め、映画、ドラマ、
舞台などで活躍。「KILL BILL vol.1」など多数の海外作品にも出演。本年は「板尾創路の脱獄王」「花のあ
と」(3/13公開)「てぃだかんかん」「アウトレイジ」などが公開。ドラマでは主演作「行列48時間」「親父
の一番長い日」や「芋たこなんきん」「空飛ぶタイヤ」など多数。4月放送のNHK「大仏開眼」にも出演。
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