疫病感染の疑いがある女官たちは全員宮中を退出させられ、隔離治療を受けていた。その中に、持病を患っているだけのチョン最高尚宮(チェゴサングン)もいた。この期を利用して女官長たちは最高尚宮(チェゴサングン)職の交替を謀る。その根回しを最も周到にやってのけるのはクミョンだった。
その結果、当面、水剌間(スラッカン)の最高尚宮(チェゴサングン)代行を務めることになったチェ尚宮(サングン)。チェ尚宮(サングン)はハン尚宮(サングン)とチャングムに、明の使者への接待役として太平館行きを命じる。王位継承問題を話し合うため、まもなく明から使者を迎えることになっていたのだ。太平館での任務は、政治問題に巻き込まれるなど何かと辛い任務だった。ハン尚宮(サングン)は太平館行きを前に、トックにチョン最高尚宮(チェゴサングン)の見舞いを頼む。
明からの使節団が到着。今回の使者は山海の珍味しか口にしない食通として知られる人物。ハン尚宮(サングン)は、その使者の患っている糖尿病がこの長旅で悪化していることを知る。
休暇をとったクミョンはチョンホを追ってウナム寺へ来たが、チョンホとチャングムが親しげに話しているのを見かけ、声を掛けることが出来ない。
その頃、宮中では皇太后から競合2回目の課題が発表された。肉の代わりに四季を通じて食べられる魚の刺身を工夫せよ、というもので、これは氷の調達に不自由しないチェ一族に有利なものだった。ハン尚宮(サングン)は一人、準備のため宮中を出る。
その頃、女官たちの宿舎に謀反者が逃げ込んだとの情報があり、兵士により一斉捜査が行なわれる。捜索に立ち会ったチョン最高尚宮(チェゴサングン)は、チェ尚宮(サングン)の部屋で、代々最高尚宮(チェゴサングン)にのみ受け継がれるはずの書物を見つける。
尚宮(サングン)のお世話を終えたチャングムは宮中に戻り、ハン尚宮(サングン)の許しを乞う。その頃、宮廷では風邪が流行っていたが、その後の調査により、風邪に似た疫病の可能性が高いと判明。感染の疑いのあるものは全員、直ちに、宮中からの退出が命じられる。女官長とチェ尚宮(サングン)は、この期に乗じ、あることを思いつく。
皇太后による1回目の競合に敗れたハン尚宮(サングン)とチャングム。ハン尚宮(サングン)はチャングムに、療養中の尚宮(サングン)の世話係を言い付け宮中から追い出す。助手のいなくなったハン尚宮(サングン)に、ヨンノやチャンイはチャングムの代役を申し出る。
療養中の尚宮(サングン)の世話のためウナム寺に派遣されたチャングムは元気がなく、トックは気晴らしにとチャングムを海へ誘う。ウナム寺にはチョンホも派遣されていたが、チョンホは内密にある調査をしていた。医務官のお使いで市場へ出かけるチャングムにチョンホが同行。その帰り道、二人は正体不明の男たちに襲われ、ウナム寺で働く男にかくまってもらう。その男の山菜料理を食べたチャングムはその美味しさに驚き、秘訣を教えてくれとついて回る。
一方、容体の思わしくない尚宮(サングン)の最後の望みは子供の頃に兄から貰って食べた「もちもちして香ばしい米」をもう一度食べたいというもの。トックがあれこれ差し出したが、どれも尚宮の探している米ではなかった。チャングムは寺の男が干している米に思い当たる。
鯨の肉で串焼きを作ったチャングムの料理に中宗も満足し、おもしろくないチェ尚宮(サングン)。女官たち全員の前でチャングムが味覚を失っていることを暴露し、味覚を失った者が水剌間(スラッカン)に務まるかどうか、詰問。チャングムの味覚検査が行われることになる。すでに味覚が戻っていることを言いそびれていたチャングムは、アミの塩辛を使ったテストに全問正解、味覚が戻ったことをみなの前で証明する。チャングムは自分を助けてくれたウンベクとチョンホにお礼をする。
更におもしろくないチェ尚宮(サングン)は競合の取り下げを狙い、根回しをするが、その結果、競合は行なわれるがその判断は中宗ではなく皇太后が行なうことに。王子の誕生祝いの料理が最初の競合とされたが、その後、皇太后が新しい課題を出す。
一方その頃、チョンホは后の命を受け医務官と料理人を手配。幼い頃より皇后を世話してきた尚宮(サングン)が体調を崩し、ウナム寺で療養しているのだ。その料理人にトックが任命される。
みその味が変わった原因を突き止めたハン尚宮(サングン)とチャングム。しかし、いまだ味覚の戻らないチャングムは気が晴れない。
その頃菜園ではウンベクが蜂の針の効能について調べていた。負傷した兵士がさらに蜂に刺されたところ、逆にその兵士は全快したのだ。ウンベクからその話を聞いたチャングムは、自分に蜂の針療法を試して欲しいと申し出るが、断られる。その様子を見ていたチョンホは、チャングムを慰めようと声をかける。
ヨンノはチェ尚宮(サングン)の言い付け通り、なにかとチャングムの様子を探ってはクミョンに報告。チェ尚宮(サングン)はチャングムの秘密に気付く。
毎年恒例のシンミジェ(新しく考案した料理を競い合う行事)の審査をハン尚宮(サングン)とチェ尚宮(サングン)がつとめることになった。チェ尚宮(サングン)は、これを利用しチャングムの味覚が失われていることを確かめようとする。