タックは甘い匂いに誘われ、離れにある入室禁止の作業室に入ってしまう。そこではイルチュン会長が無心にパン作りをしていた。会長は怒るどころか、鋭い嗅覚を持つタックにパン作りの才能を見出す。マジュンは父親に可愛がられるタックにライバル心を抱き、インスクもタックがパン工場に同行したと知るや否や、部下の前で夫に罵声を浴びせる。
ハン室長に脅され、いよいよ行き場を失ったミスン。イルチュン会長の屋敷を訪ね、タックを息子として育ててくれと懇願する。姑ホンは彼女の訪問を感謝し、快くタックを引き受けるが、インスクは断固拒否。ク家に引き取られたタックは孤立するが、母親の言いつけ通り、たくましく生きようと決意する。
小学生になったタックは、貧乏ながらも伸び伸びと成長していた。ある日、友達に誘われコソン食品のパン工場へ。出来心でパンを盗んでしまい、イルチュン会長に通報されてしまう。タックは廃材を売ってパンの代金を稼ぎ、名誉回復に成功。そんなタックに興味を持った会長は、ハン室長に母親のことを調べさせるが…。
コソン食品の会長ク・イルチュンの妻インスクは跡取りができず、姑ホンから冷遇されていた。そんな中、使用人のミスンがイルチュンの子供(タック)を妊娠。激怒したインスクはハン室長と関係を持ち、念願の男児(マジュン)を身籠る。ミスンはインスクから危害を加えられることを恐れ、密かに息子のタックを出産する。