会議の席で、チェ・ソクチュが王位を継承する世子(セジャ)に、亡き元嬪(ウォンビン)の養子となった完豊君(ワンプングン)を据えるよう進言する。突然のことに驚くサン。チェ・ジェゴンは王の直系である世継ぎの誕生を待つべきだと反論するが、世子がずっと不在では国政に支障を来たすとチェ・ソクチュは一歩も引かない。
このチェ・ソクチュの進言のことを聞き、気を揉むヒョイ王妃。
サンはホン・グギョンを呼び、チェ・ソクチュの進言を事前に知っていたのかと問う。だがホン・グギョンは知らなかったと嘘をつき、あまりに早計な進言だと自分は関わりないかのように装う。
晴れてサンの側室になったソンヨン。王の側室としての教育も順調に進んでいるが、恵慶宮(ヘギョングン)だけは頑なにソンヨンを側室として認めようとしない。ソンヨンは毎日恵慶宮にあいさつに訪れるが、そのたびに無下に追い返されてしまう。だが余計な心配を掛けられないとサンやヒョイには黙っているソンヨン。
一方、サンは世孫の頃果たせなかった、商売の自由化に動き出す。
ソンヨンが側室にならなかった本当の理由を聞いたサンは、弟とともに都を離れて暮らし始めたソンヨンを迎えにゆく。そこで、幼い頃怪我をしたソンヨンの腕に自分が結んでやった帯をソンヨンがいまだ持っていたことを知ったサン。ソンヨンの気持ちを確認した彼は、突然のことに驚くソンヨンに、愛の告白をする…。
ソンヨンが逆賊をかくまい捕らえられたと聞き、とても信じられず取り乱すテス。
ホン・グギョンも何とかソンヨンを助けようと訳を聞こうとするが、ソンヨンは頑なに口を閉ざす。それでは助けようにも助けられず、ソンヨンは一旦宿衛所の取り調べ室に入れられることに。護送される途中、ソンヨンはテスに、かくまった男が弟のソンウクであることを告げ、まだ家で自分を待っている彼を助けてほしいと頼む。
ソンヨンが捕らえられたことを知り、信じられない気持ちのまま、取り調べ室のソンヨンを訪ねたサン。だがサンが訳を尋ねてもソンヨンはやはり何も話そうとしない。とうとう彼女は義禁府の牢獄につながれてしまう…。
ホン・グギョンはサンの暗殺を謀った逆賊を捕らえる。だが一部は逃げおおせ、その中にはソンヨンの生き別れた弟ソンウクもいた。ソンウクは逃げる途中、仲間をかばい矢傷を負ってしまう。何とか追っ手を振り切り、街中の路地でうずくまるソンウク。そこへたまたまソンヨンが通りかかり、彼を見つける。彼女はソンウクを抱きかかえて家へと向かうが…。
元嬪(ウォンビン)の死で傷ついたホン・グギョンを休ませようと休暇命令を出したサン。だがホン・グギョンはろくに休まず、逆賊たちを捕らえた。それは大きな手柄だが、サンには一つ腑に落ちない点があった。