貞純(チョンスン)王妃はキム・ギジュらともに、近く開かれる大晦日の王室の伝統行事、儺礼戯(ナレイ)でサンを暗殺しようと計画していた。しかしファワンは、そんな重大な計画を、サンを摂政から退かせた自分たちを差し置いて進めていることに激怒する。
お忍びで街へ出たサンは奇妙な老人に出会い、占いもするという老人に、命を落としかねないから用心しろと忠告される。しかしサンはそれよりも、老人が記した書物や彼の作った農具に興味を持ち、書物を借りたり家を訪ねては農具を見たりするようになる。一方でサンは、騒動の責任を取り自分のもとを去ったホン・グギョンのことが気に掛かっていた…。
民の暴動で死傷者を出したことで、王はついに、サンの摂政を撤回する。
ホン・グギョンは、チョン・フギョムにはめられたとはいえ、サンの立場を考えて騒動の責任をとり、サンのもとを去ることに。サンも、信頼していた参謀を失うのは辛いがホン・グギョンの決意を受け入れる。
一方、貞純(チョンスン)王妃は、サンが世孫の地位を追われることを見越し、兄のキム・ギジュを平壌から宮中に呼び戻していた。彼女は王の死後自ら摂政を執るために、まだ幼く力も弱い、サンの義弟を次の世継ぎに据えようともくろむ。
摂政となって、貧しい民を救うための改革を進めるサン。だが、違法市場の自由化に反対する専売商人が、チョン・フギョムの指示で市場を閉め、さらに都に運び込まれるはずの品物をすべて買い占めてしまう。都では品不足の上に物価が高騰し、民の生活に支障をきたすように…。すべてチョン・フギョムの仕業だろうと踏んだホン・グギョンは、テスに彼の手下を見張らせ、チョン・フギョムが金で民を操り暴動を起こそうとしていると知るのだが…。
茶母のソンヨンが絵を描くことに反対する画員たちに、サンはソンヨンが画師の競技会で入賞したら、彼女の実力を認めるよう提案。そしてソンヨンは見事5位入賞を果たす。しかし、秋景を彩色画で描くという画題だったにもかかわらず墨だけで描かれたソンヨンの絵に、タク・チスたち画員は納得がいかない。
一方、英祖(ヨンジョ)に摂政を任されたサンは、貧しい闇商人たちが自由に商売ができるようにするため、ひそかに彼らの代表に会い、税を納めることに同意する署名を集めるよう告げる。そしてホン・グギョンに、老論(ノロン)派と専売商人たちが結託している証拠を集めるよう指示する。
サンに王としての国事の取り仕切り方を学ばせたい英祖は、サンにあらためて摂政を命じる。自分が英祖に代わって国政を担うべきかどうか思い悩んだサンだが、ついに覚悟を決め、摂政として初の政務報告会に臨む。そして、国の間違った慣例を正し、新たな朝廷を作り上げるべく、改革に取り組むことを宣言する。
その頃、恵嬪に依頼された屏風画の一部を任されたソンヨンは、悩みながら絵を描き上げる。だが、図画署の署長パク・ヨンムンに、使い物にならないと描き直しを命じられてしまい…。