サンは静養するはずの行幸先でも政務報告会を開くが、時間になっても重臣たちが現れない。そこへ、ただ一人チェ・ソクチュが現れ、サンと二人だけで話したいという…。
宮殿では、英祖の異変に気づいた王妃が、内密に町から医師を呼び寄せ、英祖の症状について問う。
一方、清国のソンヨンは、芸府司(イェーブサ)では女性を受け入れないだろうと聞かされる。しかも、ソンヨンをサンから遠ざけたい恵嬪(ヘビン)の意向で、芸府司に入れなくてもソンヨンは清国にそのまま残されると知り…。
ソンヨンがなぜ黙って清国へ行ってしまったのかどうしても腑に落ちないサン。ソンヨンが清国で絵を学べるよう推薦したのが母、恵嬪(ヘビン)と知り、ソンヨンのことを尋ねるが、恵嬪からはソンヨンも喜んでいたと聞かされる。
その頃、使節団は、厳しい寒さの中を進み続けようやく清国に到着する。ソンヨンは
さっそく絵を学ぶため、芸府司(イェーブサ)を訪ねるのだが…。
一方、サンたちが宮殿を発った後、英祖は突然、王妃のいれた茶が飲みたいと中宮殿を訪ねる。
恵嬪に呼び出されたソンヨンは、身のほど知らずと叱責され、サンに会うことを禁じられてしまう。その場にいたサンの正室ヒョイはソンヨンをかばおうとするが、恵嬪は聞く耳を持たず、なぜ今までソンヨンを放っておいたのかとヒョイを叱りつける。そんなことは露も知らないサンは、失意の底からやっと抜け出し、政務への意欲も取り戻す。
一方使節団に同行し、清国で一儲けしようと考えるパク・タルホは、あまり乗り気でないマクソンをうまく言いくるめ、金の工面をさせる。今は宮殿を離れるのが得策と考えたチョン・フギョムも、記録官として使節団に同行することに。
サンを陥れようとする敵の黒幕が貞純(チョンスン)王妃だと明らかになったにもかかわらず、彼女を不憫に思う英祖(ヨンジョ)の一存で、爆発事件は事故として処理され、王妃の関与は不問に付されることに。やり場のない怒りを抱え途方に暮れたサンは、ある夜、護衛もつけずに、ひとりで宮中を抜け出し父の墓所を訪れる。
一方、王妃が公に処罰されることはないものの、一生中宮殿から出ぬよう英祖に言い渡されたと知り、ついに自分たちの出番が来たとほくそ笑むファワン。彼女は、これからが本当の戦いだと、すぐに老論派の重臣たちを召集するよう命じる。
王の前に連れてこられたキム・ギジュが思わず口を滑らせたひと言で、貞純(チョンスン)王妃が今回の爆薬による世孫暗殺計画に関わっていたことが判明。予想だにしなかった黒幕の正体に、サンを始め誰もが愕然とする。だが最も心を痛めたのは英祖(ヨンジョ)だった。心から信頼していた王妃がサンの命を狙っていたと知り、深く傷つく英祖。
キム・ギジュの投獄を知った王妃は、すぐに獄中の兄のもとへ。しかし、そこで英祖にすべてが知れたことを聞かされ途方に暮れる。