朝廷から他の党派の者や庶子を締め出そうとする老論(ノロン)派に対抗し、サンは科挙を行い一気に二千人もの官吏を採用することを決定する。だがチェ・ソクチュたち老論派の重臣はそれに反発して辞表を提出。科挙を取りやめない限り朝廷から退くとサンを脅す。だがサンも引き下がらない。十日後の科挙が始まるまで考え直す時間を与え、それ以降は辞表を受理すると言い渡す。
一方、ソンヨンをサンの側室にと考えるヒョイ王妃は、突然図画署を訪れる。しかしその頃、サンの母、恵慶宮(ヘギョングン)は…。
ホン・グギョンは、王となったサンの身を守るため、新たに宿衛所(スギソ)という王の護衛専門の部署を設けることを考え、優秀な兵士たちを選抜する。さっそくサンに提案すると、サンも納得し検討することに。だがホン・グギョンの選んだ隊長や指揮官、兵士はみな気に入らないと言う。厳選し熟考を重ねた編制を却下され、ホン・グギョンは面白くない。
テスのおじパク・タルホは、マクソンと突然、結婚することに。パク・タルホは、マクソンと結婚すれば彼女の家に越すことになる。そうなればテスとソンヨンは二人きり。テスのソンヨンへの気持ちを知るタルホは、この際お前もソンヨンと結婚しろと言うが…。一方、ヒョイはソンヨンをサンの側室にと考えていた。決心した彼女は、ついにサンの母、恵慶宮(ヘギョングン)にそのことを申し入れるのだが…。
サンは自らの命を狙う政敵たちをついに捕らえ、次々と罪人たちの処罰を断行。
一方、貞純が自害を図ったことが世に知れることを心配するチェ・ジェゴンやホン・グギョン。だが、尋問の屈辱に耐えかねた貞純が自害を図ったという噂が瞬く間に広がる。そんな中、サンの母、恵慶宮(ヘギョングン)の父であるホン・ボンハンは、サンの暗殺に荷担し捕らえられた弟のホン・イナンを救おうと、ある策を講じる。
無事、王に即位したサン。だがその夜、皆が安心し警戒も緩むその時を狙って、チョン・フギョムを始めとする老論(ノロン)派の重臣たちが送り込んだ刺客がサンの前に現れる。
その頃、護衛部隊は、これまでの疲れを癒すようにとのホン・グギョンの配慮で、皆家に帰されていた。不安を感じつつも帰宅したテスだが、ソンヨンが夜になっても帰らないため彼女を捜しに再び宮中へ。しかしソンヨンは見つからず、行き違いになったのだろうと言うホン・グギョンとともに家路につく。その時、即位式を終え警備の兵が急に少なくなったのを見たホン・グギョンは、刺客の狙いがこの時だったことに気づく…。
いよいよサンの即位式が目前に迫った。チョン・フギョムたち老論(ノロン)派の重臣が大金を払ってサンの暗殺を依頼した刺客は、宮殿の丹青を補修する職人に扮し宮中に侵入。だが、彼がこっそり剣を隠しているところへ、たまたまサンが通りかかり、何をしているのかと問い詰められる。場所を間違え迷い込んだと取り繕い、怯えてみせる刺客。ナム・サチョは捕らえるよう兵士に命ずるが、彼が足が不自由なふりをしたのを見たサンは、大したことではないと刺客を放免してしまう。
その頃、老論派の重臣たちが田畑を売り払ってまで大金を集めていることを知り、怪しんだホン・グギョンは、テスたちを連れ、重臣たちの様子を探っていた…。