英祖(ヨンジョ)に、王として最も大切な「民を慈しむ心」を行動で示したサンは、世継ぎとして認められる。だがある日、サンの元の住まいである世孫宮から大量の武器が見つかった。大臣たちは、サンの父である亡き世子が作ったものに違いなく、サンも知っていたはずだと王、英祖に訴える。もしそれが事実だとすれば、世子は噂どおり謀反を企てていたことになる…。英祖は、大臣たちの進言を聞き入れ、仕えていた内侍や女官を捕らえ、厳しい取り調べを始める。
だが英祖は心の底で疑問を抱き、信頼する臣下にこの件を内密に調査するよう命じる。
サンはようやく巡察中の英祖のもとへたどり着く。父の描いた絵を一目だけでも見てほしいと懇願するサンだが、英祖はまるで取り合わず、サンを捕らえ連れていけと臣下に命ずる。そこへ、宮殿からの使者が…。
ソンヨンとテスは、サンの逃亡の手助けをしたとして宮中を追い出される。
その頃、母の実家にいたサンに、宮中へ戻れとの王命が下る。父の思いに応えるため、王位を継いで生き延びようと決意したサンは、宮殿に向かう。その道中、サンを待っていたソンヨンとテスは、宮殿に戻ればもう二人には会えないと言うサンに、それなら自分たちが必ず宮殿に行ってサンを守るので、その時まで元気でいてほしいと言う。三人は、指切りをして再会を誓う。
先輩の見習い女官に時敏(シミン)堂へ行ったことを勘付かれ、訴えられそうになるソンヨン。そこへサンが現れ、ソンヨンを救う。驚くソンヨンに、サンは自分が本当は王の孫であることを告げる。さらにサンは、ソンヨンの話でテスが時敏堂に忍び込んだとして逮捕されたことを知る。サンは母、嬪宮(ピングン)に昨夜時敏堂に忍び込んだのは自分だと打ち明け、テスを助けてくれるよう頼むが、嬪宮はサンの身を案じ、取り合おうとはしない。サンは国王、英祖(ヨンジョ)に直訴しようとするが、王は既に巡察に出発し3、4日は宮中に戻らない。何とか父とテスを救う手立てはないかと考えるサン。
そんな時、彼は父、世子(セジャ)から王様に見せるよう言われていた絵を見つける。これを見せれば王の誤解は解け父とテスを救えると、サンは宮中を抜け出し、雲従街(ウンジョンガ)を巡察中の王に会いに行くことを決意する。
1762年。イ・サンの父、世子(セジャ)は朝廷を分かつ党派の権力争いに巻き込まれ、何者かの陰謀により謀反の濡れ衣を着せられてしまう。父である第21代国王、英祖(ヨンジョ)の命より、水も与えられぬまま米びつに閉じ込められ、すでに6日間。幼いサンは、父のことが心配でならない。父を少しでも力づけたいと、厳重な監視の中、自ら食料を届けることを決意する。
夜の闇のなか父の元へ向かう途中、サンは女官見習いのソン・ソンヨンと内侍見習いのパク・テスに出会う。