英祖(ヨンジョ)は病床に臥し国政を取り仕切れないため、サンを摂政として王の権限をすべて任せることを決心し、その宣旨を出す。しかし、偶然その事を知った王妃は、宣旨がサンの手に渡る前に握り潰してしまう。しかもファワンの用意した薬を飲んだ英祖の容態が急変。高熱を出し、意識を失ってしまう。サンはすぐに薬の処方を止めようとするが、そこへファワンが現れ、これは薬が効き始め回復へ向かう兆しだからとサンを止める。
一方、図画署(トファソ)では、仕事が次々と舞い込み、恵嬪(ヘビン)に依頼された屏風の制作が遅れていた。
行幸先で疫病にかかり宮殿に戻れない王に代わって宮中を取り仕切るサン。王に宮中を任された以上、すべてに最善の処置をとろうとするサンは、貞純(チョンスン)王妃に逆らい、自分の言葉を王命と受け止めて従えと言い放つ。その態度に怒りを募らせる王妃とファワン。
王とともに行幸先で足止めを食らっているチェ・ソクチュとチョン・フギョムは、サンに朝廷を牛耳られてはなるまいと、英祖を連れて宮殿に戻るために医官を無理やり説得する。
国王、英祖(ヨンジョ)が行幸先の村で疫病にかかり倒れてしまう。どうやら村の疫病患者たちを見舞った際に感染したらしい。村には薬も満足にないが、高齢で体力のない英祖に都まで長旅をさせるわけにもいかず、一行は村で英祖の回復を待つことになる。
英祖が倒れたとの報を聞いた王妃は、もし英祖が回復しなかった場合にサンが王位に就いてしまうことを恐れ、サンを生きて宮殿に帰してはならないと重臣チェ・ソクチュに書状を送る。
無事に武官試験に合格したテスは、晴れてサンの護衛官となる。
一方サンは、政敵であり権力を濫用して朝廷で権勢を振るう老論派を一掃すべきだというホン・グギョンの進言を聞き入れ、彼らの財源を絶とうと考える。
ソンヨンは署長パク・ヨンムンと画員タク・チスのお供で宮殿へ行くことに。彼らはサンの母、恵嬪(ヘビン)の依頼で東宮殿の寝殿の屏風に正室のヒョイが懐妊することを願う柘榴の絵を描くことになったのだ。
サンに京畿地方の役人と老論派の重臣との結びつきを聞いた王、英祖は、京畿地方一帯の巡察も行うことを決め、さらにサンも行幸に連れてゆくことにする。
サンはソンヨンを宮殿の書庫に案内し、ソンヨンの手を取り、古い慣わしに囚われず画員を目指せと励ます。するとちょうどそこへ、サンの正室ヒョイがやってくる。今回の事件で手柄を立て、しかも古くからの友人でもあると、サンにソンヨンを紹介されたヒョイは、ソンヨンが以前実家で菓子を作るのを手伝ってくれた図画署の茶母であることに気づき、深い縁を感じる。
一方ファワンがサンの敵の一人であることを突き止めることに貢献したホン・グギョンは、思惑通りサンの側近に。サンはホン・グギョンに、不正せずにテスを武科に合格させるよう命じる。