10月31日

2011年10月31日 by 綱沢 啓芳

朝5時起床!3日連続の5時台起き、ただ今日は移動日なので車の中で寝られるかと思うと少し気が楽です。例によって近くの牛肉麺を食べて6時半に出発。今回はロケ車が大きく快適になっていました。しかも世界最長の橋ができていて前回より1時間以上時間が短縮。おかげで1000キロもの移動でしたが寝ている間につきました。

青島到着は午後4時。ただしいつも泊まっている麗晶ホテルは観光シーズンということで値上がりしているのでパス、近くにあるホテルに泊まることになったのですが、ホテル名が「愛舎空間」。フロント周辺もピンク系の明かりでなんとも怪しげ。部屋もキティちゃんの部屋とか壁が光る部屋とか、全室違う内装なのが売りだそうです。はっきり言ってこれは「ラブホテル」です!ただし値段は格安。
1泊178元(約2200円)。まあ部屋の広さもそこそこだしネット環境もいいし、特に困ることもないのでここで4泊することに決定しました。そして、新華錦長楽の事務所へ。日本から26日に赴任したばかりの塩崎副総経理と小野さんがまさに帰ろうとするところでした。聞くと2人も同じホテルだそうで、本来しばらくしたら高級老人ホーム内に部屋ができるはずだったのですが、かなり整備が遅れているらしく数ヶ月ここで生活しなければならないのだそうです。しかも最初はツインでとられていたらしく・・・「ラブホで男2人ツインはさすがにちょっと」ということでどうにか別々の部屋にはなったそうです(涙)  夜は一緒に海鮮料理。明日以降のスケジュール確認をして本日は終了。

10月30日

2011年10月30日 by 綱沢 啓芳

朝5時50分起床、ホテル近くの牛肉ラーメン屋で朝食(1杯6.5元=約80円)朝から客がいっぱいで確かに美味しいです。今日も児島記者が同行してくれることになっていました。7時に出発、まずは復興公園へ向かいます。私達がつくと既に大勢の人が太極拳やバドミントン、社交ダンスなど音楽を流しながらそれぞれに楽しんでいます。中国ではどこにでもある風景ですが日本ではほとんどないですよね。今回はお年寄りを撮影するのが目的です。トランプゲームをしている人たちに話を聞くと80歳はもちろん、90歳を超えている人もいました。しかもほとんどの人が一人暮らし。みんな子どもと住むより自由でいいし、こうやって毎日遊ぶ仲間もいるから孤独感もないとのことです。ただ独居老人の多さにはちょっと驚きました。

公園撮影後は外灘へ、上海の象徴とも言えるテレビ塔や森ビルなど高層ビルが建ち並ぶ地域です。毎年撮影しているのですが1年こないと景色が変わってしまいうほど発展が早いんです。今回は遊覧船にのって船の上から撮影することにしました。
私も上海支局時代に乗って以来6年ぶり、他のみんなは初めてです。まず見えてきたのが森ビルのすぐ横に建設中のビル。何とコレ、完成すると高さ600メートルを超えアジアで1番背が高いビルになるんです。それにしても森ビルにあまりにも近い!対抗心むき出しの感じがいかにも中国らしいです。

その後再び昨日の長屋のおばあさんに会いにいきました。天気がよく曇りだった昨日とはまた雰囲気が全然違います。そして今日は若者の意見も聞きに繁華街を取材。「将来親と一緒に住むつもりか、別居するのか」という質問です。前にも書いたように100キロを越える強面の金さんが市民インタビューを撮ろうとすると、みんな怖がるのですが、(本人もわかっていて苦手にしてるんです)ここはがんばってもらいました。結果は100%逃げられることなく、両方の意見が撮れました!
上海最後の夜は、やはり季節モノの上海ガニ。運転手さんが市場で買ってきてくれたものを料理店で調理してもらいます。久しぶりに食べましたがやはり美味しい!明日は再び青島まで1000キロの旅です。

10月29日

2011年10月29日 by 綱沢 啓芳

今回は6〜7月にかけて行ったのと同じルートを通ります。いつもの増田カメラマン、音声石垣君とともに上海へ。空港の機材通関、何回来ても来るたびに対応が違います。いつも通り機材リストを出すと「他に申請書のようなものはありませんか?」と担当者。「ありません」と答えると何やら相談を始めました。結局担保金を置いて出たのですがいつもは厳重に封筒に入れられる書類が今回は裸のままホッチキスでとめられています。毎回対応が違うのです。ここで約30分、早く統一してもらいたいものです・・・。
ようやく通関すると、いつものように金さん、その横に去年まで一緒にこの番組をやっていた現上海特派員の児島記者の姿が。実は今回の上海ロケの下見を先週頼んでいたこともあり「土日は休みなので」と同行してくれることになったのです。初めて第2章で内モンゴルに行った時のことを考えるとずいぶん逞しくなったものです。懐かしいメンバーで向かったのは上海の中心地の大通りから少し入ったところにある長屋のような住宅街です。
中国の中でも最も高齢化が進んでいる上海では親と一緒に住む子どもが減り続けていると言います。実際どうなのかインタビューして確認するのが目的です。そこに住んでいる
81歳のおばあさんに出会いました。50年前にご主人をなくされてからずっとここにすんでいるそうです。子どもは3人いますが独り暮らしです。それでも2週間に1度ぐらいは子どもが訪ねてくるということなのでまだ幸せな方かもしれません。それ以外にも何人かに話を聞いてみましたがほとんどが独居か夫婦だけで住んでいます。急発展による生活習慣の急激な変化が一緒に住むことの障壁になっているのかもしれません。

天気が悪く雨模様になってきたので明日本格的にロケをすることにして引き上げました。
夜、こちらもなつかしい翻訳の姜さんをよんで一緒に食事。第1章では新疆ウイグルに通訳としていってもらいそれ以降この番組の翻訳を一手に引き受けています。今年から上海に戻っているので私達が会うのは久しぶり。ハロウィンの仮装パーティを抜け出してきたとの事で、ピンクの角付き。43歳の増田カメラマンも借りてご満悦!金さんが何故か持ってきた例の青島のアルコール度数70度の白酒を少し飲みつつおいしい食事を堪能しました。