テレビ大阪開局30周年記念番組 シリーズ13億人の深層 老人4億の大国 ～中国・知られざる高齢化の危機～

朝から再び養老院に。M氏の車の修理も無事終わり（日本円で５万円近くかかったとのこと）午前９時出発、途中６月３０日に開通したばかりの北京—上海新幹線の真下を通りました。徳州は停車駅の１つで北京までわずか１時間で行けるようになりました。今後発展していくかもしれませんね！ここで降りて撮影。最新の新幹線の下を羊が通るというアンバランスさが中国らしいです。再び走って１１時頃に養老院に到着しました。ちょうど昼食の準備が始まっていたので早速撮影しましたが、ここで料理を作っていた調理人がなんとM氏の親戚！全くの偶然で盛り上がる２人をよそに撮影は進みます。歯が弱い人が多いので食べ物はすべて柔らか。おかゆに煮物、饅頭です。これをスタッフたちが各部屋に運びますが元気な人は自分で取りにきます。

今日もインタビュー。ここに来て初めて会って相部屋になったという２人のおばあちゃんに話を聞きました。食べ物、寝る場所、友人という生活に必要なものがそろっていて、特に不満もなく思ったより明るい老人たち。家族はというと、旧正月には多くが会いにきたりもしくは老人が自宅に帰って出稼ぎから帰った子どもと過ごしたりということがあるようです。中には毎月息子が会いにくるという方もいました。お互いにどんな思いなのでしょうか？あまりしつこく撮影して院長に疑義をもたれても困るので今回はこれで切り上げますが、次回秋にも再度訪れ取材したいと思います。
院長夫妻を昼食に誘って近くの店へ。地元ではかなり有名な店らしくとても美味しい。
セミも出てきました。カリカリに揚げられているのでそれほど抵抗もなく私が３匹、増田カメラマンも２匹食べました・・・。味はまあエビの唐揚げのような感じでしょうか・・。とにもかくにも何とか取材対象が決まりほっとしました。