シリーズ13億人の深層 第3章
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2009 年 9 月 13 日

9月ロケ7日目:ロケも大詰め

いよいよ今回のロケも終わりが近づいてきました。次回最後のロケは短期間なので、実質これがじっくり撮れる最後のロケです。前回までと違ってこの辺りまで来ると撮り残したものはないか?これで大丈夫なのだろうか?と毎日ものすごい不安に襲われます。もちろんまだ構成は固まっていませんが、第1章からお願いしている構成作家の杉原邦彦さんの助言を元に、夜ホテルに戻ると場面ごとの大体の流れをノートに書きながら映像を想像していきます。何せ帰国してからこんな映像が足りないと思っても簡単に撮りに来れる場所ではないので・・・そんなことも考えて今日は撮り残し撮影用の予備日に充てていました。

そもそも海外ロケの場合(特に中国が特別ではなく)予想外のハプニングはつきもの。アポイントをとって約束の場所に行ってみたら、「ちょっと急用があるので3日後に来てくれる?」などと言われることもしばしば。撮影予定をぎっしり詰め込んでいるとそうしたハプニングに対応できないので私は長期ロケの時は必ず1日スケジュール未定の日を作ります。1日もったいないと思われるかも知れませんがこれがあることでパズルのように予定を組み替えることが可能になるのです。

阿蘇さんに村の未来がかかる

阿蘇さんに村の未来がかかる

土屋カメラマン?

土屋カメラマン?

今回は前回と違い大きなトラブルもないので完全に予備日。阿蘇さんと土屋さんにそろって喜徳県に行ってもらってお二人に喜徳県や涼山州の未来について話してもらうことにしました。この村は喜徳の光の栽培で収入が増えていい方向に回転し始めていますがこれをどうやって広げていけばいいのか。そして信頼農園の設立意図である貧困学生の支援をどのように行っていくのかなどについても聞いてみました。土屋さんも阿蘇さんも企業がたくさん来て工場が出来てといった発展は望んでいません。この自然を残し活かしながら発展する方法がないかを模索しています。土屋さんは「格差とよく言いますがここの人が上海と同じ額の収入や生活を得るのは不可能だし必要もなくて、用は地元の生活レベルが上がっていけばそれでいいんです」と話してくれました。確かに収入格差はここと沿岸部では10倍以上開いていますが、それを論じることは無意味なのかなと考えてしまいました。

夕方、天空村の夕景が撮りたくて、運転手さんに無理を言って(ホテルがある西昌から見て喜徳県とは逆方向なので)行ってもらうことに。夕景の中に村がシルエットのように浮かび上がって何とも幻想的でした。

夕日の落ちるのを待つ取材班

夕日の落ちるのを待つ取材班

幻想的な村の夕景

幻想的な村の夕景

夕景の天空村を撮影

夕景の天空村を撮影

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