シリーズ13億人の深層 第3章
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2009 年 9 月 11 日

9月ロケ5日目:民族中学校の日本語クラスを訪ねて&史上最恐の夜(2)

恐怖の夜を乗り切り朝がやって来ました。湖で朝日を撮る予定なので6時起床です。集まって皆に話しを聞くと増田カメラマンの部屋以外は全ての部屋でゴキブリが出現していました。しかも複数・・・

朝日を待ち構える増田カメラマン

朝日を待ち構える増田カメラマン

この湖は3個の太陽で有名

この湖は3個の太陽で有名

この日は標高3000mの小学校に行くつもりでしたが、聞くと「教師節」という祝日で、教師は皆休みとのこと。(いつも直前になって発覚します)当然学校も休みなので仕方なく急遽予定を変更し午前中は再び喜徳県に、そして午後は小林さんが勤務する民族中学の日本語職業訓練クラスにお邪魔することにしました。

まずは喜徳県に。阿蘇さんが企画した稲刈り体験で、成都イトーヨーカ堂の中国人バイヤーや喜徳の光の消費者代表が招待されていました。市場関係者へのこうした働きかけからも、“支援から自立へ”という土屋さんたちの考えが 地元の人たちによって具現化されてきていることが分かります。私たちはバイヤー、消費者にそれぞれインタビュー。

左3人がバイヤー 右2人は消費者

左3人がバイヤー 右2人は消費者

立派に実った喜徳の光

立派に実った喜徳の光

有機米が安全安心ということはもちろん分かっているのでしょうが、実際にこの土地をみて、その自然の素晴らしさに皆さん感激したようでした。バイヤーからは今後も喜徳の光を扱って行きたいとの力強いコメントも引き出すことが出来ました。
土屋さんはちょうど1ヵ月後、10月10日に任期を終えて新米の発売を見ることなく日本へ帰国します。この2年間、そしてこれからの希望について語ってもらいましたが、 
元商社マンとしてのノウハウが2年間でどれだけ伝わっているか?品質を管理し信頼を得ることの大切さをどこまで理解してくれているか?それがかなり心配なようでした。今後は阿蘇さんがこの事業を一手に引き受けてやっていくことになりますが、市場で他の米との競争が激しくなる中で喜徳の光が生き残っていく鍵は「信頼農園」という名の通りまさに流通や消費者の信頼を得ることに他なりません。

村の秋

村の秋

さて、午後からは小林さんの本来の派遣先である職業訓練日本語クラスでの授業の様子を取材しました。このクラスは学生の就職先を確保してその為に必要な技術を身に付けさせるために涼山民族中学内のクラスとして2003年に第一期が始まりました。
期間は2年でちょうど今年9月から第4期生が入学してきたところです。条件は中国語が話せることで今日が入学後3日目の授業でした。3日目なのにひらがなをほとんど覚えているのには驚きました。もちろんまだ会話にはなりませんが朝6時半に起床し夜は10時ごろまで勉強付けの毎日ですから、2年後にはきっとかなり上達しているのだろうと思います。

夜遅くまで授業する日本語クラス

夜遅くまで授業する日本語クラス

今、中国政府はこうした職業クラスに補助金を出すようになっていて、このクラスの生徒にも1人年間1500元の補助金が出ます。授業料は免除なので必要なのは教科書代と寮費で年間約800元、それに生活費を足しても実質ほぼ無料で2年間授業を受けながら生活できるのです(余ったら返します)
これまでに卒業した学生たちの中には上海や北京、浙江省など大都会の日系企業に就職している例も多いそうです。
この制度を利用するにもやはり中国語が出来なくてはなりません。イ族にとって親が話せない中国語を話せるようになることがどれだけ大事か再認識しました。

さて、夜10時ごろまで日本語クラスの取材をし、夕飯を食べてホテルへ。また恐怖の夜がやってきました。部屋のドアを開けると早速「ガサガサ」と動き回る黒く光る物体が! 1匹はロッカーに、さらに1匹はベッドの下に入り込みました。ここのゴキブリはとにかく大きいのです。その後スリッパ片手に奮闘しましたが確認しただけで何と10匹もいて戦意を喪失、寝ようとしても「カサカサッ」という音が気になって眠れません。結局朝4時ごろまで眠れませんでした・・・

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