いよいよ夏本番。子どもが虫とりに出かけた時、サクラや梅の木にアイツを見かけたら警戒してください。それは…
【府立環境農林水産総合研究所 山本さん】
「こちらがクビアカツヤカミキリ。首が赤く体全体につやがある、今のところ天敵がいない…」
見た目で覚えやすい名前「クビアカツヤカミキリ」、特定外来生物です。この小さな虫が今、サクラや梅などバラ科の樹木を次々と枯らしています。大阪で最初に発見されたのが2015年。そのあとどんどん広がり、2024年の5月には京都府にほど近い島本町でも見つかり、全部で27の市町村に被害が拡大しています。成虫が発生するのは実は6月から7月がピークなのです。17日大阪府がその対策に向けフォーラムを開きました。
【フォーラム参加者】 「350の桜の木があって3割被害があった、何匹か数えられへんくらい」
アイツを見つけるサインは「木くず」。サクラの木などの根元に木くずが積もっていたら要注意です。幼虫が住み着き木の内部を食い荒らしている証拠です。アイツを見つけたらどうすればいいのでしょうか?
【山本さん】「親に報告して踏みつぶす、殺虫を」
とにかく見つけたらその地域の市町村に通報すること。大阪、兵庫、奈良、和歌山でサクラの木などの被害が拡大する中まだ被害のない京都府はこの小さな虫に戦々恐々としています。
【京都府からの参加者】「最近京都市で見つかったって聞いた」
【府立環境農林水産総合研究所 山本さん】「京都に飛んでいった可能性も」
実は先週、ついに京都府内でもアイツの通報が。被害を受けた木はまだ見つかっていませんが京都府は対策に力を入れています。夏休み、虫取りの最中もし、アイツを見かけたら、とにかく踏みつぶす!でも、素手で触って大丈夫なのでしょうか?
【府立環境農林水産総合研究所 山本さん】
「あまり(体の)上の方を持たないように、背中から羽の部分をつかむ、噛むかもしれないがアゴの力が強くないから」