老化防止は実現できる?ノーベル賞大隅良典榮譽教授も注目 奈良県立医大に研究センター設立

【記者】「こちらの会場では健康長寿についてのイベントが開かれています。もし老化を遅らせ若々しくいられたら、そんな夢の実現が叶うかもしれません」
【オートファジー・抗老化研究センター 中村修平センター長】「医学部の強みを生かした研究をすすめることで、抗老化を実現できる可能性があるんじゃないか」

奈良県立医科大学は16日、老化防止の研究に携わる権威を集めたシンポジウムを開きました。老化を防ぐためのカギを握るとされるのが、人体のある機能です。
【中村修平センター長】「最新の結果から神経のオートファジーの活性化が非常に大事だということがわかってきた」
オートファジーとは、人体のいわばリサイクル業者のような仕組みのこと。細胞内にある不要なものを、リソソームという器官が働きかけることで分解。すると健康な新しい細胞になります。この一連の動きは年齢を重ねることで低下してしまいます。そこでこのオートファジーに注目し、リサイクルの働きを活性化できれば老化を抑えられるのではと考えたのが、奈良県立医科大学。4月新たに「オートファジー・抗老化研究センター」を学内に設置しました。今後は医学部を持つ強みを活かして、ヒトでの応用研究を加速させるほか、企業などと連携し、データを解析する装置の開発も進めたいとしています。

この取り組みに期待を寄せるのが、東京工業大学の大隅良典栄誉教授。オートファジーのメカニズムの発見で2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
【東京工業大学大隅良典栄誉教授】「間違いなく今後たくさんの成果が出てくる」
しかし、老化を防ぐ夢のような技術が本当にできるのでしょうか?
【記者】「(老化防止の)実現は可能でしょうか?」
【中村修平センター長】「少しずつ科学的なエビデンスは積み上がってきている、基礎研究をより充実させてそれを社会に発信することが大事」
将来的には老化を防ぐサプリなどの健康食品の開発や、アルツハイマー病やがんなどの予防医療にもつなげたいとしました。

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