自民党は派閥の裏金事件をめぐり4日39人の処分を決めました。離党勧告を受けた世耕弘成氏には関西でも責任を追求する声が上がっています。
4日自民党は裏金問題に関係した安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定し、安倍派幹部の塩谷氏と世耕氏の2人を「離党勧告」としました。今回「離党勧告」の処分を受けた塩谷氏は、先ほど会見で再審査の請求を検討すると述べました。一方世耕氏は4日離党届を提出しています。
【世耕弘成 前参院幹事長】「政治責任を取ってこの事態を収束させたい」
また、安倍派の事務総長を務めていた西村氏と下村氏、高木氏については「党員資格停止」としています。
今回の処分について裏金問題発覚のきっかけとなった告発をおこなった神戸学院大学の上脇教授は。
【神戸学院大学上脇博之教授】「（今回の処分は）議員を辞職させるまで行ってないので裏金事件の重大性に見合った処分になっていないと思う。責任を取るべき人がきちんと責任を取っていないとなると（裏金問題は）主権者国民への裏切りなわけだから、その責任を軽視してしまうと国民主権というのは形だけのものになる」
今回の問題はこんなところにも影響しています。
【記者】「離党勧告処分を受けた世耕議員が理事長を務めている近畿大学でも辞任を求める声が広がっています」
全国の私立大学で11年連続出願者数1位の近畿大学は、世耕氏が理事長を務めていますが、今回の問題を受けて一部の教職員から辞任を求める動きが起こっています。ネットでの署名の数は2万7000を超えています。
【署名を呼びかける近畿大学藤巻和宏教授】「学校法人経営にも当然不安が残るので、理事長という社会的にも注目される役職に留まるべきではないのではないか。ひとつの大学の理事長の問題に留まらないという形でこれだけ（賛同が）集まったのではないかと思う」
学生たちからは不安の声も。
【学生】「ちょっと衝撃」「イメージダウンではあります」「卒業後に就職とかに影響するのは嫌」
