大手製薬会社・小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害問題で、紅麹のサプリメントを使った合わせて26人が入院していたことがわかりました。
小林製薬小林章浩社長は「(成分分析の結果)一部の紅麹原料に本来想定していない成分が含まれている可能性があることが判明しました。ご使用をされているお客様に関しては直ちに使用中止をお願いします」
小林製薬が自主回収を発表したのは米麹の一種である「紅麹」が配合されたサプリメントで、「紅麹コレステヘルプ」の3種類と、「ナイシヘルプ+コレステロール」、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」の5つの製品です。小林製薬は22日の緊急会見で、紅麹成分が配合されたサプリメントを摂取した男女13人に腎臓の病気などが報告され、うち6人が入院していたことを明らかにしました。一時、人工透析が必要になった人もいたということです。この問題で25日小林製薬は、22日の会見以降に新たに20人から「健康被害が疑われ入院している」との相談が寄せられたことを明らかにしました。小林製薬は現在、電話の問い合わせ窓口を設けて対応していて、対象の商品の自主回収を進めていくとしています。
また小林製薬は「紅麹」原料を自社で生産し、日本、台湾の飲料や食品メーカーなど52社に供給していて、その供給先からも自主回収などの発表が相次いでいます。
大手酒造メーカー「宝酒造」は、期間限定販売の「松竹梅白壁蔵・澪プレミアムロゼ」およそ96000本の回収を発表。また福岡市の企画販売会社、「ZERO PLUS」もせんべいの自主回収を始めました。また東京の食品メーカー、紀文食品も「国産いか使用いか塩辛」と「いか塩辛3パック」を自主回収すると発表しています。これらの製品については、いずれもこれまでに健康被害は確認されていないということです。商品の回収方法などは各社で対応が異なるため、ホームページなどでご確認ください。