外国人観光客による新たな問題が…京都・祇園で私道規制へ

桜の木を激しく揺する人物。こちらの映像では木の上に上り、桜の枝を掴んでいるのが分かります。これはお隣・中国で撮影された映像。花見シーズンを迎えるたびに、こうしたマナー違反が中国でも大問題に。そして日本に来た中国人による桜の被害が相次ぎ、2019年には中国総領事館が注意を呼びかける騒ぎとなりました。コロナ禍をはさんで、こうした迷惑行為は沈静化したかと思いきや、いま中国人に限らない、外国人観光客による新たな問題が起きています。

その現場は、多くの観光客が訪れる京都の祇園です。小雨が降る中、25日も花見小路ではスマートフォン片手に撮影を楽しむ外国人観光客でにぎわっていますが。
【記者】「こちら花見小路は公道ですが、一歩中にに入ると私道になります」
実は花見小路周辺は、公道と私道が混在。私道はこれまで土地の所有者の厚意で、一般の人も通行することができました。ところが舞妓さんたちを見たさに、無断で私道に立ち入る観光客が多いうえ、最近はドラマの舞台となり、その「聖地巡礼」先として私道を訪れる人が急増。舞妓さんたちの仕事に悪影響も出始めています。

【祇園町南側地区協議会 理事】「この中にお茶屋さんや置屋さんが2軒あって舞妓さんや芸者さんがそこに住まわれているので、家から出たとしても観光客がいると、取り囲まれてしまって身動きとれない状態に」

舞妓さんたちをめぐっては、実は過去にも外国人観光客とのトラブルが。中国系の観光客が、写真撮影に応じなかった芸妓さんの着物の袖を引っ張り、破ってしまう被害も起きていました。そして25日の取材中も。
【記者】「観光客でしょうか、今私道の中で写真を撮影しています」

こうした状況を受け、協議会ではある対策に動き出しています。
【打合せ風景】「高さは既存の高さでいいかと」
外国人観光客の通行を禁止するための、木製の高札を設置。4月から、私道の中の撮影だけでなく、観光客の通行も禁止することを決め、違反者には罰金1万円を科すことにしています。
【祇園町南側地区協議会 理事】「来て頂くのはありがたいですが、やはり静かに何もせず景色だけで人を見て通り過ぎて頂きたい」

こうした住民の声に、京都府の西脇知事は。
【西脇京都府知事】「祇園の人や快適に観光したい人にとって決してよくない。そういう事例が起こらないように我々は努力していかないといけない」「外国の方は風習の違いによる意識のズレがあっては困るので日本の立ち振る舞いについてはきちっと広報するとか、そういうことはやっていく必要がある」

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