物流の停滞が懸念される「物流の2024年問題」。物流倉庫も変革が迫られています。
【記者】「かなり滑らかな動きでフォークリフトが動いていますが、こちら無人のフォークリフトです」
フォークリフトで世界シェア4位の三菱ロジスネクストは4日、滋賀県の工場で最先端のフォークリフトを報道陣に公開しました。このフォークリフト、無人でありながら時速9キロで動き、動きながら荷物の上げ下ろしもできます。価格は1台およそ2000万円。人が乗って動かす有人のフォークリフトは300万円~400万円程度ですが、引き合いは急増しているといいます。
背景にあるのはドライバーの残業時間に新たな制限が課せられる2024年問題です。流通業界はドライバーの待ち時間を少しでも短縮させるため、倉庫内の作業効率を上げる必要に迫られています。無人フォークリフトに加え注目されているのが、電動駆動のフォークリフトです。「脱炭素」が世界的な目標となる中、電動でありながらパワフルなフォークリフトの開発競争が激しくなっているといいます。
【三菱ロジスネクスト・間野裕一社長】「まだ人がやった方が便利で早い。フォークリフトはスピードとフレキシビリティー、このあたりが2024年問題を解決するには必要になってくる。(無人フォークリフトの販売台数を)3年で倍にしたい」