京都市で、難病のALSを患う女性から依頼を受け殺害した罪などに問われている医師の裁判。検察側は医師の男に対して懲役23年を求刑しました。
医師の大久保愉一被告は2019年、京都市中京区のマンションで元医師の山本直樹被告とともに、難病のALSを患っていた女性から依頼を受け、薬物を投与して殺害した嘱託殺人などの罪に問われています。
1日の裁判では亡くなった林優里さんの父親の心情を検察官が読み上げ、「優里は体は不自由でしたが生きていました。恨みます」と訴えました。検察側は「安楽死が許容されうる最低限の条件も満たしていない」として大久保被告に懲役23年を求刑しました。一方で弁護側は無罪を主張しています。大久保被告は裁判長の問いかけに対し、「自分が話すべきことはお伝えした」と涙ながらに話しました。判決は3月5日に言い渡される予定です。