難病ALSの患者から依頼を受け殺害し嘱託殺人の罪に問われた元医師の男に懲役2年6ヵ月の実刑判決です。
元医師の山本直樹被告は4年前、京都市中京区のマンションで医師の大久保愉一被告とともに、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、ALSを患っていた女性から依頼を受け、薬物を投与して殺害した嘱託殺人などの罪に問われていました。これまでの裁判で山本被告は「大久保と共謀しておらず、実行していない」と起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張。一方検察側は懲役6年を求刑していました。
19日の判決で京都地裁は、被告が事前に大久保被告から計画を聞き現場に同行したと指摘。嘱託殺人の共謀を認めた上で「医師としての知識を悪用した犯行は悪質だが、自殺ほう助の側面が強く、被害者に苦痛を与えていない」などとして懲役2年6ヵ月を言い渡しました。