命に係わる危険な運転増加 「フル電動自転車」違法運転取り締まり

街中を疾走する2輪車。実はこれは違法行為です。今、このような危険な運転が増えています。

【記者】「すみません…追いつけないですね、坂道ですがすごい速度で登っています」
ペダルを漕がなくても進むいわゆる、原付バイクのような乗り物。「フル電動自転車」と呼ばれています。10日なんばでは。
2人乗りで信号無視、さらには車道を逆走とまさに違法行為のオンパレード。

これは歩行者が時速20キロの自転車に衝突された実験映像。歩行者は地面に頭を打ち付けています。命にも関わる危険な運転が横行するいま、11日午後、心斎橋。
電動自転車を違法に運転する利用者を取り締まる検問が行われました。

【警察】「これのったらあかんやつ。ナンバーとか免許証がいる。知ってた?」
【運転者】「知らなかったです。免許なくてもいけるって言われたから」

バイクのようにアクセルを回すだけで走れる「フル電動自転車」です。
道路交通法では、原付バイクと同じ扱いになるため、公道を走るためにはナンバープレートの装着や自賠責保険の加入、ヘルメットの着用も必須。もちろん歩道を走ることもできません。

Q.周りでも乗ってる人多い?「そうですね、みんな自転車やと思って乗ってると思う」

心斎橋周辺を管轄する南署管内では、2023年11月末までに電動キックボードやフル電動自転車などの電動モビリティによる事故が43件起き、違反で66件が検挙されています。2022年と比べて倍近くに上っています。

【警察】「これ原付なんで、こいでもいけないので、手で押していくしかないです」まだまだルールが浸透していないようです。
【南警察署交通課長】「購入時あるいは実際に道路を走る前に、しっかりと運転免許証が必要か確認してほしい。決められた手続きを踏んでルールを守って安全に走行してもらいたい」

違法な電動自転車などを失くそうと普及を進める団体も対策を進めています。
【マイクロモビリティ推進協議会事務局長】「警察と事業者で官民協議を開いて、違反機体のぼく滅を進めようとしている」
協議会によりますと、海外の通販サイトなどでは国土交通省が定めた保安基準に満たないものも販売しています。海外製は日本製よりも半分程度と安く、公道走行不可と表記されていません。国交省は警察などと協力し、違法な運転者を抜き打ち検査したり、販売店には違反するものを販売しないよう呼びかけたりしています。

【マイクロモビリティ推進協議会事務局長】「乗る方々のモラルが悪いと社会に受け入れられないと思います。利用者の方々には性能等確認が終わってないようなものは乗るべきではないということを理解してもらう」
急速に普及が進む中で厳しい目が向けられています。

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