【記者】「あすから開催される正倉院展。目玉は聖武天皇の仏教への信仰を表現している袈裟です」
聖武天皇が生前愛したとされる「九条刺納樹皮色袈裟」です。様々な色の絹の断片で樹皮のような模様を描いていて、東大寺の大仏に納めた品のリスト「国家珍宝帳」の筆頭に掲げられています。
28日から奈良国立博物館で始まる正倉院展を前に、初公開6件を含む59件の宝物が27日報道陣向けに公開されました。こちらは22年ぶりに公開された「斑犀如意」。僧侶が教えを説く際に使う道具でサイの角で作られ、柄の先に青い宝石が取り付けられています。ほかにも、眼に琥珀がはめられているスッポンの動物彫刻や、トルコ石などをあしらった銅鏡など、当時の高い技術力に触れることができます。展覧会は28日から11月13日までです。