心の傷ともいわれるトラウマ。この発生の仕組みについて先日、ある研究結果が発表されました。
自然科学研究機構 揚妻淳教授「恐怖記憶ができるときは新しい回路ができていそうだ、ということがわかった」
害のない音と電気を流すと反応する、という実験をしました。
電気で反応する細胞と、音に反応する細胞が別々だったのに、反応する細胞同士がつながり、新しい神経回路を作るということがわかってきたそうです。
恐怖を感じるのは生物の生存のために必要なこともあありますが、トラウマは脳が間違って恐怖を記憶すること、ともいわれています。こうした仕組みをさらに解明し、神経回路の働きだけをおさえる薬ができるようになれば、PTSDの治療にも効果を発揮するようになるかもしれません。