大手電力4社が顧客を奪い合わないよう申し合わせるなどカルテルを結んでいた問題で、関西電力の株主らが会社に代わり損害賠償を求める裁判を起こしました。
訴えを起こしたのは関西電力の個人株主ら26人です。訴えによりますと個人株主は当時の経営陣らに電力カルテルに関与した注意義務違反があったとして、3500億円余りの損害賠償を求める「株主代表訴訟」を起こしました。
この問題をめぐっては、2023年6月、株主らが関西電力の監査担当役員に対し損害賠償請求をするよう求めましたが、関西電力は提訴を見送っていました。
【原告】「悪事を働いていることが分かっているものを責任者につけてその後も厚遇し続けるというのは、まさに悪事をしてもいいという企業風土。そのことをなんとしても追求していきたい」