環境にやさしいSDGsの取り組みをしたいと頭を悩ませる企業。救ったのはなんと西成のおばちゃん達です。
花柄のズボンや花瓶がデザインされたかわいらしい服。じつはこれ、廃棄されるレザー生地を使い作業着をアレンジしたもの。モデルは大阪に本社を置く「タカラベルモント」の工場で働く社員たち。美容室の椅子などの製造を手がけています。
【タカラベルモント広報担当者】「わたしたちが作る椅子、製造過程でどうしてもこのように廃棄するものが出てしまう。現場の従業員がもったいないよねと。新しい価値をつけて提供したい」
創業の地、大阪・西成区にある工場。廃棄する部分が少なくなるよう工夫して生地を切っていますが、残った部分はゴミ箱へ。
【工場スタッフ】「大阪工場と滋賀工場で年間26トン廃棄レザーが出てます」
これを再利用するために頼ったのが、同じ西成区に住んでいる女性たちです。みな70歳以上。
【活動に参加する女性たち】「みんな近所」「休み休み肩こらんように」
ここは地域の人が誰でも利用できる場所。要らなくなった生地を様々な場所から集め、普段からみんなでものづくりを楽しんでいます。作った服や小物は販売されることも。
【活動に参加する女性たち】「ほんまにこれ大変やってん」「レザーは一回刺すと穴空くし。細心の注意を払いました」「大変やけど、できあがったらやって良かったなと」
製作期間はおよそ3か月。
【女性たちのショーを見た感想】「かっこよく着てくださって、してよかったな」「本当に嬉しかったです」
廃棄レザーをあしらった服は10月16日まで展示されています。