36人が犠牲となった京都アニメーション放火殺人事件の裁判。きょうから被告人質問が始まりました。青葉真司被告は何を語ったのでしょうか。中継です。
【記者】殺人や放火などの罪に問われている青葉被告の公判三日目のきょうは、きのうから行われていた証拠調べの続きが1時間程度あり、そのあと11時半ごろから青葉被告に対する初めての被告人質問が行われました。
青葉被告の弁護士は、6日法廷で、流された事件直後に拘束された際の警察とのやりとりについて質問しました。
【弁護士】「事件直後の音声について聞いたと思うが、お前ら全部知ってるんだろのお前らは誰?」
【青葉被告】「警察の公安部です」
【弁護士】「どうして?」
【青葉被告】「火災はまず救急車や消防車が来て、警察が来ると思ったが、警察が思いの外早く来たので」
【弁護士】「何度も言っているだろというのは?」
【青葉被告】「2chで何度も言っている」
青葉被告は、弁護士の質問に対して自身の言葉で即座に淡々と答えていました。質問では被告の身体状態について「歩くことができるのか」という問いに対し、被告が「それは出来ないと思う」と答え、午後からは青葉被告の生い立ちについて質問が展開されました。
父親と関係が上手くいっていない状態や不登校になったときの経緯などが話され、高校時代を「いろんなものに触れられたいい時代」と表現し、逆に嫌だったことについては「家に帰るのが嫌だった」と話しました。また、高校時代に友人から紹介され、京アニの作品を初めて知ったとも話しました。
本日の審理は先ほど1時間ほど前に終了しました。青葉被告は初公判で起訴内容を認めていて、弁護側は犯行当時の被告は心神喪失状態だったとして無罪を主張しています。青葉被告への被告人質問は、9月末頃まで検察や裁判官からも順次行われる予定です。