藤井聡太七冠の「タイトル」とは?八冠獲得の場合の経済効果は35億円と試算!

藤井聡太七冠の「タイトル」とは?八冠獲得の場合の経済効果は35億円と試算!

きょう、神戸市の有馬温泉で藤井聡太七冠と佐々木大地七段による将棋の王位戦の第2局が始まりました。八冠達成に向けて、負けられない戦い。藤井七冠は王位防衛となるのでしょうか?

将棋界には8つのタイトルがあり、藤井7冠は王座以外の7つのタイトルを持っています。そして藤井七冠は竜王と棋王以外は、最年少でタイトルを獲得しています。藤井七冠が持っている竜王というタイトルは、賞金が将棋界でもっとも高くてその額4400万円なのだそう。一方で、名人は賞金額は明らかにされていないんですが、江戸時代から続く最も歴史の古いタイトルとなっているんです。

藤井七冠は今、王座のタイトルを持つ永瀬拓矢王座への挑戦権をかけて戦っていて、つぎの対局に勝つといよいよ、永瀬王座との対局が行われて、5番勝負に勝利すると王座獲得。前人未到の8冠となります。

関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、藤井七冠の日本将棋連盟から毎月支払われる給料はおよそ120万円で、そこに年2回のボーナスが支払われ、合計およそ1920万円としています。そこに、先ほどのタイトル獲得料や対局料など合計およそ1億5990万円が、八冠達成で得られる収入としています。これ以外にも、CM料やイベント出演料など多くの収入が見込まれます。

そして八冠の恩恵を受けるのは、藤井七冠だけではないんです。やってきたのは、大阪・高槻市。高槻市には、2024年秋に関西将棋会館が移転してくるということで、今関西で一番将棋に熱い街なんです。そんな高槻市にある和菓子店「 薩喜庵」。 お店の一押しは、市のマスコットキャラクターをかたどった「はにたん 最中 」。このお菓子、藤井七冠が対局中に食べたことで大注目!一日の売上は10倍近くに。

【薩喜庵店主】「(藤井七冠が)食べてから3日間で2,000個一気に在庫が売れて、その後売り切れという状態が2週間続いた。昨年1月に食べてもらって、
約1年半経ちますけど先日15万個販売を達成した。」

一方、いま対局が行われている有馬温泉の旅館でも藤井七冠人気にあやかったファン垂涎の特別プランを発売!

【有馬温泉中の坊瑞苑 担当者】「2日目の封じ手の開封の瞬間を立ち会ってもらうことができる。」

「中の坊 瑞淵」では、王位戦の対局はじまりを間近で見られるプランを1泊34万円で売り出したということですが・・・

【有馬温泉中の坊瑞苑 担当者】「新聞紙面等で販売をかけたが 即日完売という。」

関西大学の宮本勝浩名誉教授は藤井七冠が八冠を獲得した場合、ファンによる消費行動などで経済効果はおよそ35億円と試算しています。

藤井七冠の師匠 杉本昌隆八段にこの経済効果をもっと膨らませる秘策を聞きました。

【杉本八段】「甘いものは好きですね。将棋が新しいことをどんどん追求するタイプだから、もしかしたら食事とかおやつも変わったメニューがあると頼んでみようかなという気になるのかもしれない。現時点で(賞金額は)1億をはるかに超えているでしょうけど、お金を使う暇もないでしょうし、日本経済回すためにある程度使ってもらえたら」

気になる、2023年中の八冠達成については・・・?

【杉本八段】「これから藤井七冠が戦う相手は全員、対藤井ということに集中してとってきおきの作戦をぶつけてくるでしょうからその中で今まで通り勝ちを重ねるのは決して容易でない」「ここまで自力で乗り切ってきているので、特にアドバイスする必要はないと思うけど、体調管理だけはしっかりするように。それくらいですね」

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