2021年大阪・天満のカラオケパブで経営者の女性が殺害された事件。殺人の罪に問われた元常連客の男の控訴審で大阪高裁は、1審に続き懲役20年の判決を言い渡しました。宮本浩志被告は2021年6月、カラオケパブの店内で経営者の稲田真優子さんの首や胸などを複数回刺し殺害した罪に問われています。
2022年、1審で大阪地裁は宮本被告の服や靴に稲田さんの血液が付着していたことなどから犯人と認定し懲役20年の判決を言い渡しました。しかし、弁護側はこれを不服として控訴。稲田さんの兄、雄介さんは事件と向き合ってほしいと拘置所にいる被告の元へ何度も面会に訪れました。
【稲田雄介さん】「本人の心境・心情に変化がないと、ちゃんと向き合わないと形式ばった裁判だけでは意味がないな」「真優子とか真優子を亡くした親に思う気持ちはないのかって聞いたら”ない”って言うんです。俺とか親からしてみたら代わりのきかない人間なんで…」
先週の面会で、被告から直接謝罪はあったものの10日まで法廷には一度も現れませんでした。
10日の控訴審判決で大阪高裁は1審を支持し「身勝手で残酷な行いであり、反省も見出せない」などとして控訴を退け懲役20年を言い渡しました。
【稲田雄介さん】「棄却は相当、出廷もしない真相を語らないのはおかしい」
「この2年間苦しくつらかった」