赤ちゃんの遺体をコインロッカーに遺棄した罪に問われている母親に対し、大阪地裁は懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
谷口成美被告は2023年1月、阪急・十三駅近くのコインロッカーに自身が路上で出産した赤ちゃんの遺体をカバンに入れて捨てた死体遺棄の罪に問われています。
これまでの裁判で谷口被告は「間違いありません」と起訴内容を認めています。検察は「生まれた赤ちゃんは抱きかかえられることも名前を付けられることもなく、
コインロッカーに閉じ込められていて被告は生命を軽視している」などとして懲役２年を求刑。一方、弁護側は被告が反省していることなどから執行猶予付きの
判決を求めていました。
7日の判決で、大阪地裁は、「養育する気もなく産み落とし、コインロッカーの
延長料金を払うなど悪質である。一方で被告が罪を認め、生活環境を改めると
している」として懲役2年執行猶予4年を言い渡しました。
最後に裁判長は谷口被告に対し「望まない妊娠を繰り返さないよう、生活環境を改めるため諦めず努力を続けてください。産んだ子供は弔うべき大切な存在です」
などと伝え、谷口被告はじっと前を見つめ話を聞いていました。
