2021年、大阪・摂津市で熱湯をかけられ死亡した3歳の男の子。殺害したなどの罪に問われている男に検察は4日懲役18年を求刑しました。男は最後、「ひどいことをたくさんしてきた」などと述べました。
松原拓海被告(25)は2021年8月、交際相手の子どもで同居していた新村桜利斗ちゃん当時3歳に、熱湯をあびせ続け全身に重いやけどを負わせて殺害したなどの罪に問われています。4日の裁判で検察側は「常習的虐待の上に高温のシャワーをかけるという残酷な行為は類をみない悪質さ」として懲役18年を求刑しました。
一方で弁護側は、「わざとお湯をかけたという決め手はなく、トイレトレーニングに失敗したことなどから懲らしめようとは思ったが殺意はなかった」として、殺人罪は成立せず傷害致死罪にとどまるとして懲役6年が相当だと主張しました。
最後に松原被告は、「遺族に伝えたいことがあります」と切り出し、「たっくん、と呼ぶおりちゃんがかわいく思えることもあったが自分の子どものように思えなかった、本当に最低だった」「おりちゃんの未来とすべてを奪った。申し訳ございません」などと述べました。判決は7月14日に言い渡される予定です。