13年前、神戸市の路上で男子高校生を刃物で殺害し殺人の罪に問われている元少年に対し、神戸地裁は懲役18年の判決を言い渡しました。当時17歳の少年で現在30歳の被告は、2010年神戸市北区の路上で、当時高校2年生の堤将太さんの首や頭を刃物で刺し殺害した罪に問われていましたが、これまでの裁判で男は殺意を否認し、刑事責任能力の有無などが争点となっていました。
神戸地裁は6月22日の判決で、逃げる被害者を追いかけ、うつ伏せの状態で刺したことから殺意を認め、精神鑑定の結果からいかなる精神障害もなかったと判断。さらに、言動に反省が認めらられないとして、懲役18年の判決を言い渡しました。判決を言い渡された際、被告はじっと前を向いたままでした。
【遺族】
「良かったとは言わないが、懲役18年の判決いただいたことは評価できるかな(と思う)。(息子には)この程度だったではなく、きっちりここまでやってくれたと説明したい」