光で七変化!?驚きの素材に世界が注目するレザーとは?

光で七変化!?驚きの素材に世界が注目するレザーとは?

https://youtu.be/x_d4fr-Vris

5月開かれた環境にやさしい素材を集めた展示会で注目を浴びていたのが…国内初、光を通すレザーです。まだ試作段階ですが、車の内装などへの需要を見込んでいます。更に注目すべきは、その素材。

【オージー田中さん】「エッグシェルレザーと言って卵の殻をポリウレタン樹脂に練りこんで加工しています」
なんと、業界初、卵の殻を使ったレザーです。卵と言えば、国民1人あたり1年間に消費する量は340個と世界でも2番目に多く1年でおよそ267万トン消費されていますが、同時に20万トンちかくの卵の殻が捨てられています。食品工場から出る卵の殻を粉砕したものを新素材に再利用しようという企業があります。

100年前から染料などを扱ってきた大阪の化学品専門の商社オー・ジーです。卵の殻を使ったレザーを担当するのは田中さん。石油由来の化学品をこれまで多く取り扱ってきた商社が今力を入れているのが環境配慮型の商品です。
【オー・ジー取締役】「捨てるものを使うのは大事、環境に対する意識を強くもっている客に対してアピールしていきたい。そこがビジネスチャンスかなと思う」

オー・ジーと共同でレザーを製造しているのが合成皮革を手がける加平です。
【加平副社長】「卵殻を窯に投入して分散させます」
元々合成皮革には石灰岩由来の炭酸カルシウムが使われていましたが、それを卵の殻に置き換えました。樹脂には卵の殻の他、トウモロコシやトウゴマなど生物由来の原料を半分以上使い、CO2排出量を減らします。ただし、価格は通常のレザーの1.5倍ほどに。
【加平副社長】「オー・ジーさんといろんな材料の検討をして世の中にない新しい素材を作りたいと思う」

現在、東大阪市の家具メーカーと手を組み、卵の殻を使ったレザー商品の第一弾となるソファーを試作中です。1脚におよそ10個の卵の殻が使われています。
現場からは少し硬く張りにくいとの意見も。家具の他にもかばんや靴など様々な製品を作り広く普及させる計画です。

【日経記者】「卵の殻を再利用した製品は世界的に見てもすごく流通しているわけではないので商機は十分にある技術。作る量も増えればコストも低減されるとより課題解決につながる」

田中さん、インドの取引先との商談もうまく進んでいると言います。
【田中さん】「(3年後には)年間20万メートルの販売を目標に活動していきたい」
年内には量産体制を目指していく予定だということです。

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