大阪の夏の夜を彩るなにわ淀川花火大会。2023年は8月5日の開催となりますが、大会を支えるのは開催地となる街『十三』です。梅田から淀川をはさんで目と鼻の先、「なにわ筋線」が開業すればJR新大阪駅とを結ぶ2つの連絡線の起点ともなります。そんな十三に大きな期待を寄せるのは大阪のまちづくりに携わってきた阪急阪神不動産です。
【阪急阪神不動産 取締役】「十三はこれから住む町に。その起爆剤にしたい。」
6月6日、2026年に完成予定の『ジオタワー大阪十三』の発表会が行われました。旧淀川区役所の跡地に建てられ、712戸の居住区に加えスーパーマーケットなどの商業施設、保育施設や図書館なども併設され新たなランドマークとなりそうです。淀川の河川敷には万博に向けて船着き場の建設も予定されています。
【阪急阪神不動産 取締役】「万博会場にIR。鉄道のネットワーク。今後の水都大阪のネットワークができることは期待している」
大阪市の横山市長も再開発に力を入れたいと意気込みます。
【大阪市・横山市長】「便利で自然豊か。府市国一体なって開発を進めていきたい。悪いイメージがあるが、ビジュアルもよくなっている」
そんな十三、一昔前は歓楽街、「おじさんの街」といったイメージがありましたが…
【記者】「イチゴがいっぱいで可愛いですね。写真を撮りたくなります」「飲み屋街のイメージが強い十三だが、こちらの通りにあるおしゃれなお店で食べられるんです。」
こちらの店は2022年2月にオープンし、若者はもちろん中高年に至るまで客層は幅広いといいます。
そんな「インスタ映え」なお店がなぜ十三に?
【洋菓子店店主①】「十三で女性をターゲットにして出してみたら流行ると思った。十三にはお土産を買うお店がないの出してみようと思った。」
駅前の再開発や「なにわ筋線」の開業などによって子育て世帯や若者を中心とした新たな人の流れを生むエリアとして大きな期待を集めています。最近の傾向を、長年、十三で不動産業を営む社長に聞きました。
【不動産会社 社長】「今までの歓楽街というイメージからおしゃれな街に変わろうしている状況。」
若い世代に人気のお店が増えてきているという十三ですが、昔ながらのお店とタッグを組む洋菓子店も。若い女性からお年寄りまで人気というこのシフォンケーキ。実は、豆腐と豆乳を使用しており、近所でおよそ90年間十三を見守り続ける豆腐屋とコラボした商品。コラボしている商品は他にも。
【洋菓子店店主②】「コラボすることで商店街を通してみんなでイメージアップしていけたらいいなと思う。」
【豆腐店の店員】「古いお店と新しいお店が共存してやっていくのがいいと思う。」
「ちょっと一杯」の街から誰もが行きたい街、住みたい街に生まれ変わりつつ十三。これからの動向に注目です。