裁判所の「怠慢だと思います」 事件記録廃棄に遺族の土師守さん 最高裁から説明と謝罪

裁判所の「怠慢だと思います」 事件記録廃棄に遺族の土師守さん 最高裁から説明と謝罪

26年前に起きた神戸連続児童殺傷事件。事件記録を家庭裁判所が全て廃棄していた問題で午後4時ごろから遺族の土師守さんが記者会見を開きました。午後3時ごろ、神戸家庭裁判所を訪れた土師守さん。最高裁がまとめた調査報告書の内容や廃棄された経緯について直接、家庭裁判所から説明を受けました。

1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の記録が廃棄されていたことが発覚したのは、去年。当時小学6年生だった土師淳君を殺害された父親の守さんは記録の廃棄について「憤りを感じる」と
話していました。この問題をめぐっては全国の家裁で重大な少年事件などの記録を廃棄していたことから、最高裁は有識者委員会を設置。2月には土師さんに意見の聞き取りが行われました。

少年事件の捜査書類などは少年が26歳になるまで保存が定められていますが、最高裁の内規では、史料的価値が高い場合や社会の耳目を集めた事件は永久保存を義務付けています。
25日の最高裁会見

【後世に残すべき貴重な資料の廃棄。遺族や国民の皆様にお詫び申し上げる】

有識者委員会を経て公表された報告書によると神戸連続児童殺傷事件の記録を廃棄した経緯について
当時の所長が保存期間終了後、特別に保存を続けるかどうかを検討する立場にあるという認識がなく
明確に判断を示さなかったということです。

【土師守さん】 「私自身は非常に真摯な報告書になっていると感じている。 (神戸連続児童殺傷事件の記録の廃棄については)特別保存を決定する人が所長であると所長自身が知らなかったのは怠慢だと思います。 今は盛り上がっているが今後もこの状況を継続していくことが非常に重要じゃないかと言わせていただきました」

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